ほふほふと湯気を吐きながら、俺たちは魚じじいの持ってきた土産を食っていた。「あっふ!? ほぐむぐほむ……あっついけど、おいしいね!」「あふっ……ああ、旨いな。何て料理だこれは?」「ほぉっほぉっほぉっ、たこ焼きじゃよ。最近メルカト寺院の行商が売り出したものじゃな」「メルカト?」 アルプが不思議そうな顔をする。 そうか、そういやアルプはまだ会ったことがなかったな。「商売の神を祀る連中だ。モンスターも人間も関係なく商売をしてる」「へえ、お買い物ができるってこと?」「そういうことだ。ダンジョンポイントと引き換えだがな」「ダンジョンポイント?」「俺も詳しいことはわからねえが、配信の視聴者数が多いほどもらえるもんだ」 俺は耳でカメラドローンを指す。 ったく、飯食ってる様子まで撮って何が面白れぇんだ?「ボクって、ダンジョンポイント持ってるのかな?」 アルプが頬に手を当てて小首をかしげる。 ああ、ソースで汚れちまってるじゃねえか、ったく仕方がねえ。 それを前足で拭ってやりながら続きを教える。「ステータスオープンって言ってみな」「ステータスオープン?」 アルプの声とともに、半透明の文字列が空中に投影される。 所持しているダンジョンポイントはこれに表示されるのだ。「ここに表示されるのがアルプの持ってるダンジョンポイントだ」「うーん? これってどれくらいなんだろう?」 アルプがまた首をかしげている。 数字の読み方ぐらいは発生してすぐわかるようになるもんだが、慣れていないのかもしれない。 代わりに読んでやろうとステータスウィンドウを覗き込む。【209,813,54 5,312】「んん……?」 数字が折返しになっている。 なんだこりゃ、こんなの見たことがねえぞ?「ほぉっほぉっほぉっ、なんじゃヴォーよ。数字に弱いのは治っておらなんだか」 固まっている俺の後ろから、魚じじいが覗き込む。 魚じじいの手からたこ焼きがぽろりと落ちた。「いちじゅうひゃくせんまん……いちじゅうひゃくせんまん……」 魚じじいがウィンドウに指を当てながら数えている。 俺もその指を追いながら桁を数える。 思わず何度も数えてしまう。 そして、俺とじじいの声が揃う。「「に、にせんおく……?」」「にせんおく? それってどれくらいなの?」 アルプが
Last Updated : 2026-07-13 Read more