狭いベッドに横たわる彼の身体。 日に焼けた肌と、白いシーツの対比が目に痛かった。 裸の胸には電極が貼りつけられ、心電図モニターへと繋がっている。 規則正しく、弱々しく鳴る電子音。 これほど美しい音を、私は生まれて初めて聞いた。 左腕には点滴がつながれ、透明な液体が少しずつ体内へ送られている。 右脇腹には厚い包帯が巻かれていた。傷口に当たる部分には、赤い染みが広がっている。 顔は蝋のように青白く、瞼は閉じられていた。 唇はわずかに開き、短く不規則な呼吸が漏れている。 それでも。 彼は呼吸していた。 生きていた。 私は震える脚でベッドへ近づいた。 目が熱くなり、視界が滲む。 彼の右手を両手で包み込んだ。 私を抱き、導き、撫で、罰し、そして愛してくれた手。 今、その手は冷たく、動かなかった。 私は彼の手を頬に押し当て、唇を寄せて、塩辛い涙の味がする口づけを落とした。 「ダミアン……戻ってきました。約束どおり、帰ってきました」 彼の瞼が微かに震えた。 ほんの一瞬。 見逃してしまいそうなほど小さな動きだった。 それでも、私は気づいた。 感じた。 彼は私の声を聞いている。 「あなたを絶対に手放さないと言ったでしょう?」 私は彼の指に唇を寄せたまま囁いた。 「あなたを救うと言いました。約束は守りました。今度は、あなたの番です。あなたも約束を守ってください。お願い、私のところへ戻ってきて」 白髪混じりの医師が、疲れた目で私を見つめ、そっと肩に手を置いた。 「今のところ、容体は安定しています。銃弾は肝臓を貫通しましたが、大動脈は損傷していません。かなりの血液を失いましたが、輸血が効き始めています」 彼は一度、言葉を切った。 「助かる可能性はあります。十分にあります。今夜を乗り越えられれば、回復するでしょう」 私は頷いた。 声を出すことはできなかった。 ベッドのそばに椅子を引き寄せ、腰を下ろす。 そして、彼の手を握り続けた。 決して離さない。 今夜も。 これから先も。 時間は、何世紀ものように長く、ほんの一秒のように短く過ぎていった。 医務室は徐々に落ち着きを取り戻した。 負傷者たちは治療を受け、別の場所へ移され、ある
Última actualización : 2026-10-28 Leer más