Todos os capítulos de 錬金術師は国から追われる: Capítulo 91 - Capítulo 100

111 Capítulos

91 初めての喧嘩は妖精が立ち合い?

塔に着いた瞬間、レオンハルトに先手を取られた。「ダリウスの手前、あまり言わなかったけどちょっと無理しすぎ。ミレイユしか錬金できないんだから休んでくれ」レオンハルトはミレイユの額をピンと弾く。「いったーい!だ、大丈夫ですよー」デコピンで終わらせてくれたが、レオンハルトがすごく怒っているのは分かる。 私のことを考えて休めと何度も言ってくれるし、昨夜もベッドまで運んでくれたし、ゆっくり眠らせてくれるし……それなのにそれを無にする勢いでミレイユが動き続けるから、止まれと言っているのだ。でも……クーデターの時は私の仕事なんてないのよ。 今無理しないで、私はいつ無理をするの? だって、早く完成すれば早く助けられるのに! クラッカー型だって毛皮の加工だって、たとえ倒れたとしても構わない。なのに、じーっとレオンハルトに睨まれると一気にテンションがしぼむ。「……わかりました。じゃあ、一時間やったら十分休憩します」「だめ。1時間やったら1時間休憩」「せ、せめて30分! それじゃ間に合わないです!」「休まなきゃ魔力が枯れる。作るだけじゃなく、安全に使えるものを渡すんだろ?今回は、いつも作り慣れている商品を作るわけじゃないのは分かるよね?どれだけの負担がかかるかわからない。そんな状況で、万全で一番いいものを届けられるかい?」「うっ……」ぐうの音も出ない。正論だ。おそるおそる上目遣いで見上げると――「こらっ! そんな技いつ覚えた」レオンハルトにほっぺをむにっとつままれ、ぐいぐいされてそのまま胸に引き寄せられる。「心配なんだよ。ミレイユの師匠だって、自分しかできないって思い込んで無理したんだろ? ダリウスの後悔に溢れた顔を見てみろ」目が潤んだダリウスを思い出したミレイユは、胸が掴まれるような気持ちになる。「ミレイユと師匠は似ているんだろう?俺とダリウスも似ているんだってさ。俺はダリウスみたいな後悔はしたくないんだ。ミレ
last updateÚltima atualização : 2026-09-25
Ler mais

92 泣き猫を抱きしめて

そーっとレオンハルトは塔のドアを開ける。水だけ置いて立ち去るか……いや、それとも先に謝る。でも、静かに一人で過ごしたいんだろ。謝りに行くこと自体が鬱陶しいんじゃないか?二階はいない。いたら、さりげなく水を置いて4階に静かに上がったのにな。だったら3階か……レオンハルトは瓶を持って3階へ。「えっ?なんで?三階……だよな……えっ?いないんだけど」確かに塔に入っていったよな?どこだ?一瞬、まさか外に!と思ったが、ちゃんと入るのを見届けたから塔にいるはずと思い直す。いや、でも念の為……外を探そうとした時、ふと見上げた四階。まさか……今日ここで俺は寝るって伝えたんだけど……恐る恐る階段を上がっていく。……いた真っ暗な部屋で、木箱の横に膝を抱えてうずくまっている。「ミレイユ?」まるで威嚇する猫に近づくように、そっと声をかけた。「なんなんですか! もうっ!」ほらほら!シャーって来たぞ。もう猫そのものじゃないか。でも、ずぶ濡れの俺を見て少し冷静になったらしい。「……すみません、水かけちゃって……」「ああ、ちょっとびっくりしたけど」答えてくれるなら、水ぐらいどれだけ浴びても構わない。ただ……理由がわからない。「怒った理由、聞いてもいい?」返事はない。レオンハルトはそっとミレイユの横に座り、その肩に触れようとした。だが、瞬間パシッと手を叩かれた。(やっぱダメか……)がっくり肩を落とす。けれどすぐにミ
last updateÚltima atualização : 2026-09-26
Ler mais

93 スキンシップ禁止令

ミレイユが落ち着いた後、濡れた服を洗って干し終えると、レオンハルトはついでに水場で汗を流した。魔力を含んだこの水は、体の汚れだけじゃなく心まで洗い流すようで、思わず深く息をついてしまう。「……なんか、生き返るな」自然と笑みが漏れた。先ほどのミレイユの姿を思い出す。必死で、俺を求めてくれて……それだけで胸が温かくなる。こんな環境に置かれて、自分の親代わりの師匠の命も厳しい状況だ。ただ依存されてるのかもしれない。けれど、悪い気なんてするはずがない。「あれっ?またお前か……お前に聞くのもなんだけどお前本当にレアなんだろうな?」ふよふよと、また光妖精が漂ってレオンハルトの周りを飛び回る。……もはやレア感ゼロ。「もしかして、俺とミレイユのこと心配してくれたのか。大丈夫、無事仲直りした」一応お前は相談相手だもんな。だが、返事はなく、ただ漂うだけど……どうやら光妖精からみてこいつは安全確認済み、よって寄ってもいい存在になりつつあるらしい。「悪いけど俺は何の力もないからお前の能力を引き出すことも利用することも出来ないぞ」レオンハルトは光妖精に手を振り塔に戻った。光妖精も「またねー」という感じでその光を瞬かせる。変な友情だな。ふっとレオンハルトは微笑んだ。「ミレイユ、服を乾かすから貸してくれ」万能短剣の先端から少し強めに風を吹き出させ、バサッと水滴を飛ばす。……これ、慣れると完全に生活用品だな。ダリウスの剣なんて、ほぼバーナーだったし。発想の転換だ。短剣と思い込めばそれにしか見えないが、この属性を活かそうと思えば生活にだって使えたよな。ミレイユの師匠は、頭が柔らかいというかその境界線があまりなかったのだろう。「よし、これならすぐ乾くか」乾く
last updateÚltima atualização : 2026-09-27
Ler mais

94二人の朝の大パニック

二人はお互いに……「18歳の普通?の女の子にぐいぐい行きすぎた……」そう思うレオンハルトの罪悪感。「自分からスキンシップって言い出したくせに……」それなのに直視できない罪悪感。見当違いの罪悪感を抱えながら、再びスキンシップなしのノンストップ錬金を続けて、月影狼の錬金毛皮は無事完成した。絶対、ダリウスから、出来ることをカバーするから絶対にミレイユは休ませろと言ったよなと言われるだろうな。レオンハルトは、叱られても仕方ないと頭を抱えた。積み上がった毛皮は、付与も加わり更に銀色にきらめく。まるで宝の山だ。もし、市場に出たら一枚いくらで売られるんだか?「……なんだか、強そうな装備になりそうだな。これを盾や防具に貼れば樹海防衛部隊はチート級部隊にならないか?」完成したらハイスペックすぎて、他の騎士団や近衛団とのバランス崩壊するのは間違いない。少なくとも、一番強い第一騎士団よりも強いのは確定。この樹海防衛部隊の存在や樹海の今後が気になってしまう。自分がその部隊長なんだが、将来を考えると頭が痛くなる。まあ、ダリウスが隠してくれるはずだが、全部が終わっても問題山積だな。レオンハルトは、軽くため息をついた。「もう遅いし、今日は寝ないか……」そう声をかけたが……だめだとがっくり肩を落とす。レオンハルトの服はまだ生乾きだった。この状態でミレイユと同じベッドに入ったら、風邪をひかせてしまう。ちらっとレオンハルトがミレイユに視線を注ぐと、ミレイユも意識したのかさっと視線をそらした。「次は火属性の粉末、でしたね。ええと……今日はやることがたくさんです。この粉末はクラッカーっぽく飛び出す火薬と同じ役目なんですよね」
last updateÚltima atualização : 2026-09-28
Ler mais

95 宿敵から重体の隊長への連絡

その気まずい朝を経て――「あれだけミレイユに無理をさせるなと言ったよな」ダリウスから腕組み状態で睨まれて頭を下げざるを得ないレオンハルト。一緒に眠れない理由があったとは言えない。朝になればしっかり上着は乾いていたし、同じベッドで寝ているとは伝えていないのだから。「物品の順調に準備は整っている。ミレイユは若い隊員たちに任せてお前とカイルは俺と話し合いだ」みんなの盾や防具に月影狼の毛皮を貼り付けるため、他の隊員とミレイユが仲良く作業をしているのが目の端に入る。レオンハルトとしては、昨夜の出来事があり自分より若い隊員が会話をしているのを見てもやもやした気持ちは残る。だが、ここ数日、困った出来事が新たに拠点内に起きていた。ミレイユを掻っ攫って自分の目の届くところに置きたい衝動を抑えて、レオンハルトはダリウスについて歩くしかなかった。◇人が通れるかどうかという狭い隊長室。その中で三人は話し合いに入った。「……それで、ユリウスへの定期連絡はどうなった?」人がいなくなり、レオンハルトはずっと聞きたかったことをカイルに真っ先に切り出した。カイルは気まずそうに肩をすくめる。「もちろんダリウスさんの監視つきでユリウスに連絡をとりつづけてます。今回、困ったことが起きたのもその件です」王の影だったセリオが死んだことを悟られてはいけない。定期連絡を切ってしまうことは、王の影の死亡や寝返りを意味する。そのためカイルは何事もなかったように、セリオも無事であるかのような定期連絡を続けていた。「一応、こちらの状況は、新しい錬金物がなく拠点から動けなくて困っている。探索に出たが怪我人多数ってことにしています。それと、通信士は死亡、レオンハルト隊長は重体ってことに」「ふん。通信士は死んだと言っているのに、その重体の俺に相変わらずユリウスからの連絡が来てるんだよ」レオンハルトは小さくため息を吐く。この拠点に来て以来、ずっと
last updateÚltima atualização : 2026-09-29
Ler mais

96 父の決断と憎き敵の処遇

ダリウスはその話を持って、アリエルが用意してくれた拠点用のブレスレットを外し、久しぶりにアドリアンのタウンハウスへ転移した。実は王から追われた身になったとき、ダリウスを匿ってくれたのはアドリアンだった。外から見たら国王派のダリウスと貴族派のアドリアンは犬猿の仲に見えただろう。しかし、アリエルを通じて見えない友情があることを誰も知らなかった。今回、アドリアンに会いにきたのは、魔核を魔術師団に届ける話を受けて、クーデター決行日と今後の相談だ。総司令官ユリウスからの樹海探索や魔物討伐の許可依頼は、最初からレオンハルトとは連絡が取れないことを見越していたような内容だった。もし無視を続ければ、勝手に魔術師団が拠点へ踏み込み、樹海を荒らす可能性もある。アドリアンもユリウスの動きについて考えるところがあるようで、渋い顔をした。「ユリウスはおそらくクロだろうな。だからその伝達の返答は慎重にかわす必要がある。ただ、状況はカイルと同じだ」「弱みを握られていると?」「ああ。噂だが……長く王妃様のお手つきにされていたらしい」「……あの王妃はユリウスにまで手をつけていたのか?」ダリウスも渋い顔をする。あの王妃は、若いお気に入りの騎士に手をかけようとばかりする。しかも、拒否できないような若い兵ばかり。バレればその騎士は王妃との不貞の罪で死罪だ。レオンハルトが王妃の危機を避けられたのは、直属の上司としてダリウスが常に第一騎士団と王妃の接触する日を把握していたからだ。見目麗しく平民出身のレオンハルトは特に狙われやすいので、常に注意するようにしていた。だがユリウスが率いていた近衛騎士団は王直属。直属の上司が王だ。だから、ダリウスは手が出せなかった。「今回の異動で、王妃のお手つきになっていると噂された平民出身のレオンハルトは左遷。逆に本当にお手つきになったユリウスは侯爵家出身で出世と分かりやすい人事だ。ところが、アリエル失踪の直後は、ユリウスが指揮していた近衛騎
last updateÚltima atualização : 2026-09-30
Ler mais

97 血筋より強気もの

生粋の貴族として育ち、幼い頃から「誰よりも優れよ」と叩き込まれてきたユリウスにとって、平民出身のレオンハルトはどうしても許せない存在だった。認めたくはないが、自分の座を奪い取る存在がいるとしたら、奴しかいないと思っていた。レオンハルトは平民上がりのため、どれだけ功績を重ねても一代限りの騎士爵にすぎない。一応、貴族のいる騎士団の統率者として子爵扱いを受けていたが、血筋を重んじる生粋の貴族は、平民出身だと知るや奴には目もくれなかった。しかも、本人は平民出身であることを平然と公言する。自分を貶めるその態度は、ユリウスにとって情けないものにしか映らなかった。だが、それでも──生まれて初めて、レオンハルトには敵わないと感じた。剣術の大会で奴に勝てたことはない。上司や部下からの厚い信頼を得ている。すべてを自分と比べてしまい、常に不安に苛まれた。自分がレオンハルトより優れているのは、この貴族の血筋とそれに付随する人間関係だけだ。だがそれを認めることなど、ユリウスにはできなかった。なんとかしてレオンハルトを追い落としたい。王から各騎士団のメンバーの中から「私の思い通りに動く駒を作れ」と指令が下ったときに、ユリウスはレオンハルトが最も信頼する副団長のカイルを一番に狙った。カイルには愛する女性が、継続的に高価な治療薬を必要とする事情があり付け入る隙もある。更には、病状的にはかなり厳しく、最終的には魔術師が作る万能薬以外での完治は無理と言われていた。それを手に入れることができると思わせれば、二人の関係が崩壊するのはあっという間だ。裏切られていることを知らずに笑うレオンハルトを見て、笑ってやりたい──ユリウスには、その歪んだ思いがあった。レオンハルトの友情や信頼も壊してやった。それなのに、なお募るレオンハルトへの憎しみと同時に羨望も消えない。自分は、王妃に絡め取られた人形だからま。最初は、王妃の誘惑に抗った。だが、同時に侯爵家の嫡男として、王
last updateÚltima atualização : 2026-10-01
Ler mais

98 寵愛の代償と身代わりの宿敵

そんな悶々と悩む日々が続いた日のことだ。総司令官ダリウスが平民の錬金道具を売るオーナーの女と国の金を横領して駆け落ちしたと知らされた。馬鹿な人だ。 せっかく公爵家の次男として産まれて、お金にも困ってないはずなのに。 平民女に唆されたのだろうか? いくら王の甥とはいえ許されないだろう。レオンハルトも庇ってくれる人がいなくなったわけか。 ユリウスの気持ちは少し軽くなった。だが、それと同時に自分には、突然、王直属の部隊である樹海防衛部隊を近衛騎士団が配下におけと指令が下りた。「樹海防衛部隊?話だけは聞いたことがあったが……」今まで上のものだけが知っていた樹海防衛部隊だが、そこの隊長が、ダリウスと一緒に逃げた平民女だと知った。市井で錬金道具を売る姿は仮の姿だったのか?樹海防衛部隊の隊長不在になったわけだから、とりあえず誰かが樹海防衛部隊を指揮しないといけないのだろうと疑問にも思わなかった。だが、指揮するにしても指示が変だ?その女が作ったポーションやハイポーションが拠点内に残っている。それを魔術師団長が作ったものと交換しろ……「なぜ、わざわざ交換する必要があるんだ?そのまま使ったらいいじゃないか?」◇騎士団はダリウスがいなくなって混乱しているという。 ざまあみろ、レオンハルトも何が起こっているのか分からず、さぞかし不安に駆られているに違いない。ユリウスは、そのダリウスがいなくなったヒントになるかもしれない樹海防衛部隊に入り指揮するのだ。再び奴を出し抜いた。その感情と共に、意気揚々と初めて入る樹海に入る。「すごい認識阻害ですね。知っていなければここに入り口があるなんて思いもしませんよ」近衛団の一人が唸り声を上げる。「木々が生い茂って何も見えないな。管理らしい管理もしてないんじゃないか?」少し進めばもう方向感覚がわからなくなるほど木々で視界が遮られる。 木々なんだろうか?魔法樹が蠢いている。
last updateÚltima atualização : 2026-10-02
Ler mais

99 魔術師団長の脅威と執着

魔術師団団長ライナルは、魔導炉の最上階で横たわり鎖に繋がれたアリエルを見下ろしていた。青白く痩せ細った頬や腕。もう人間というより、人形に近く意識もない。ひと月程度で、人はここまで変わるのかと思った。「きっと、お前が愛した男もこの骸骨みたいな姿を見たら、驚いて悲鳴をあげるさ」ライナルの顔は歪み、それをアリエルの耳元で囁く。もう反応はなかった。「しかし、思ったよりもお前は脆く大したことがなかった。もう、血が作れないじゃないか?」最初はよかった。拠点に残っていた彼女のハイポーションを使ったらすごい効果で、体力も魔力も即回復する。抜けた血をすぐに生成させる。そしてそこから再び魔力を搾り取っていた。だが今は違う。血液が減って薄くなり、血液に混ざる魔力すらないときもある。どんな一般人でも多少の魔力はあるのに。何度も心臓が止まった。「何が彼女の作るものと違うというんだ!」ライナルは自分が首に少し力を入れさえすれば絶命するような弱い者が作るハイポーションが自分に作れないことに苛立っていた。何度も強引にライナルがつくるハイポーションを流し込む。復活はする。しかし、以前のような回復は見られない。見た目は死へ向かうばかりだった。ライナルがどれほど調合を繰り返しても、血を戻すほどの力のあるものは作れない。自分の作るハイポーションが悪いのか?いや、復活できないアリエルの体が悪いんだ!「……随分と大人しくなったな」かつては暴れ、苦しみ、指からも血が出るほどその床を掻きむしり、血の涙を流していた。だが今は、呻きすらしない。呼吸をしているのが不思議なほど。時々、目を開けていても焦点が合わず、ただ深い闇に沈んでいる。ライナルは鼻で笑った。「つまらん女だ。お前が貴族の男に媚びへつらうのが悪いんだ」自分が彼女の体も命も
last updateÚltima atualização : 2026-10-03
Ler mais

100 クーデターが別れの日

アリエルの置かれている状況は切迫していた。だが、良い状況ではないだろうと予測してもその状況を知る由もない。レオンハルトたちは、クーデターに備えて準備を進めて行くしかなかった。レオンハルトはミレイユが錬金実験をしている場所へ急いで足を運ぶ。そこで見たのはミレイユと、歳の若い兵が会話している光景。カッと血が沸き立つような、これが嫉妬なのかと――初めて味わう胸が焼けるような吐き気まじりの感情がレオンハルトを支配していた。……あれはフォルター?例の「ミレイユ隠し撮り写真」を持っていた隊員の一人。第一騎士団にいた頃は、純朴な好青年という印象だったが……よりによって顔を真っ赤にして、自分の目の前でミレイユに声をかけるか?とレオンハルトの目は燃えてどす黒く据わった目になる。(おいおい、下心ありありじゃねぇか……!)止めたい。全力で止めたい。だが、ミレイユを手伝ってる以上は口を挟むのもおかしい。そんなことをしたら誰もミレイユを手伝えなくなってしまう。だが、フォルターか……確かに自分よりはミレイユに歳が近い。やっぱり同世代の方が気楽に話せるんだろうか。ミレイユとの年齢差を特に気にしているレオンハルトは、ミレイユが他の隊員に心が奪われないか心配になる。少なくとも自分みたいに「怖い」とは思われないかもしれない。昨日、上半身裸を見られて本気で怯えてたもんな。どうやらあの反応に地味にショックを受けていたらしく、未だに胸が痛かった。上半身裸事件で分かったことは、ミレイユにとって身近な男はダリウスだけだったということだ。付き合う男性もおらず、友人であっても上裸ですごす者をみることすらない。きっとダリウスが過保護に守ってきたんだろう。だが、そんな経験のなさにつけ込んだみたいで……罪悪感は重い。
last updateÚltima atualização : 2026-10-04
Ler mais
ANTERIOR
1
...
789101112
ESCANEIE O CÓDIGO PARA LER NO APP
DMCA.com Protection Status