2人が拠点に戻った時、狼肉のバーベキュー大会は、すでに始まっており、隊員たちの交流と笑顔が戻る。「やっぱり肉ですね!」「酒、ありがとうございます!」酒は、ダリウスがアドリアンからせしめてきたと言ったが、絶対それ高級酒だからな……みんな分かってないだろうレオンハルトの顔面がピクピク動いた。絶対俺も飲まないと後悔するやつだ。第一騎士団にいた時は、みんなとは一線引いていた。ダリウスがみんなに奢ってくれる時ですら、お茶で酔っ払ったみんなを介抱しながら、決して崩れない自分を見せようとしていた。でも、いいよな。みんなと泣いて笑って、だらしない姿を見せても――「おい!俺も混ぜてくれよ!」レオンハルトもその盛り上がりに参加していく。みんな、一瞬だけ目を丸くしたが、すぐ「今日は潰しますよ!」「もう、ミレイユちゃんがそばにいると顔が違うんですね」そう言われたかと思うと、遠慮なくみんなからヘッドロックを食らったり、バシバシ殴られたり。それが楽しくて、束の間の休息だった。「ダリウス、睡眠玉だけ先に渡しておくわ。あと、月影狼の魔石をなんとか使いたいんだけど、結構暴れん坊で困ってるの。光と闇属性が混ざっているから、どちらかに特化したものに加工していくつもり……」ミレイユは、ダリウスに必要な睡眠玉を渡し、ついでに試作した月影狼の加工魔石も手渡しておく。「おや……その額の傷、怪我をしたのかい?」ダリウスがミレイユの傷に気づき、目を細めた。「そうなの。レオンハルトさんがくるまで気づかなくて、先ほどポーションを飲んだんだけど、思ったよりひどかったみたい」ミレイユは、ここに来るまでの時間がかかった言い訳をしつつ、レオンハルトからの軽いキスを思い出して、その傷跡に触れた。「魔石の相性を探していたら、突然付与する石が飛び散ってしまって……師匠は防護道具を使ってなかったのね」
Última atualização : 2026-09-05 Ler mais