Semua Bab 恋の才能 ~年下御曹司はバリキャリ女の私にご執心!?~: Bab 31 - Bab 40

67 Bab

キスが動かす関係 Page3

 そう決心した私は、お昼休みのうちに冴島くんのスマートフォンにメッセージを送った。 彼は確か、今日は社長と一緒に外で昼食を摂ってくると言っていたので、もし返信がなくても仕方ない、オフィスで伝えればいいかと思っていた。  【今日、仕事が終わったらあなたに話したいことがあるの。 帰りにちょっと私に付き合ってもらっていい?】   話したい内容までは書かなかった。その時に自分の言葉でキチンと伝えたいと思ったのと、一応彼へのサプライズのつもりでもある(もう気持ちがバレているのなら、このサプライズはあまり意味を成さないかもしれないけれど)。  すると、すぐに既読がついて返信が来た。  【大丈夫ですよ。今夜は特に予定はありませんから】   改行なしのたった一行で返されたその文章は、急いで打ち込んだようだ。でも、急いでいながらでも無視せずに、短くてもちゃんと返信をくれるのは彼なりの誠意だと思うと嬉しい。 「――真優、私今日仕事が終わったら彼に自分の気持ちを伝えることにした」 「そっか。頑張ってね、茜。じゃあ、あたしはもう仕事に戻らないと」 「うん。私ももう戻るわ」  秘書というのは何かと忙しいのだろう。真優は止まっていたエレベーターで先に重役フロアーへ上がって行ってしまい、私はその次に来た隣のエレベーターに乗り込んだのだけれど。なんとそこでまた冴島くんと二人きりになった。 「――あ、茜さん、お疲れさまです」 「お疲れさま。
last updateTerakhir Diperbarui : 2026-08-18
Baca selengkapnya

キスが動かす関係 Page4

 ――ところが、その日の午後の仕事も終わって定時が近づき、やれやれ今日も無事に終わりそうだと肩を回していた時。 「尾崎君、すまないが明日の朝までに経費の申請書をまとめておいてくれないか? 月末までに出さないといけないからな」  よりにもよって、遠藤室長がまた面倒な経理作業を私に押しつけてきた。わたしはウンザリしながら室長に抗議する。 「えー……、また残業ですか? ご自分で残ってされたらいかがですか?」 「俺は家庭があるから残業はできないんだ。君は独り身だし、ひとり暮らしだから待っている家族もいないだろ? 頼むよ。どのみち、チーフである君もチェックする必要があるわけだしな」  ……いや、それは経理部へ持っていく前にチェックすればいい話なのでは? そう言いかけたけれど、室長にやらせたらやらせたでいい加減な仕事しかしないだろうことも予想がつくのでやめた。 「室長、また尾崎チーフに残業を押しつけるんですか? この間もありましたよね? いいですか、チーフは女性なんですよ? 夜遅くにひとりで外を歩くのがどれだけ怖いかお分かりですか?」  彼は室長の前では私のことを「尾崎チーフ」と呼ぶ。そういう線引きはキチンとしているのでハラハラしないのでけれど、後半ちょっと私情を挟んでない? 好きな女性を気にかける言葉にしか聞こえないのだけれど……。 「冴島くん、もういいから――」 「いいえ、よくないです! とにかく、僕は女性である尾崎チーフひとりに残業させるのは反対
last updateTerakhir Diperbarui : 2026-08-19
Baca selengkapnya

キスが動かす関係 Page5

 ――それから数分後に冴島くんから私のスマートフォンに電話があり、数種類ほど候補に挙げたお弁当の中でどれがいいか訊ねられた。「う~ん、お昼に食べたお弁当のおかずが唐揚げだったから……、ハンバーグ弁当かな」『分かりました。それじゃ、唐揚げ弁当は僕のにしますね。他に何か買ってきてほしいものってありますか? サラダとかカップの味噌汁とか、デザートとか』「いいの? じゃあ……カップのポテサラと、デザートにシュークリームもお願い」『はい。了解です』 たったそれだけのやり取りで電話は切れてしまったけれど、彼が自分で勝手に決めないでちゃんと私の希望を訊いてくれたのが嬉しかった。 そして、それからさらに数分後――。「――ただいま戻りました。これ、頼まれていたお弁当とポテトサラダと、デザートです。それからペットボトルの麦茶も」 オフィスに戻ってきた彼は、私のデスクの上に買ってきてくれたものを並べた。「ありがとう! ……あ、この分のお金返さないとね。いくらかかった?」「いいですよ、返して頂かなくても。これは全部僕の奢りです」 私からの返金を断った彼は、自分のデスクへ行こうとしたけれど。「冴島くん、どうせなら誰もいないし、私の隣のデスク借りとく? 一緒に作業した方が早く片付くでしょ?」 私の隣は二年先輩のデスクだけれど、帰る前にキチンとキレイに片付けて拭いておけば大丈夫だろう。「そうですね。それじゃ、僕のパソコンも持ってきます」 彼はコンビニの袋を隣のデスクの上に置くと、自分のパソコンを取りに行った。 その後、整理しておいた領収書の金額や用途などをパソコンでリストにして、入力後の領収書の束をクリアブックにまとめた。「……んもう! 領収書、室長の分だけでどれだけあるのよ!? あの人、経費使いすぎ! っていうか私的に使った分は経費じゃ下りないって何度言ったら分かるのよ、あの人!」 作業をしながら、私は冴島くんがいるのもお構いなしにグチグチ文句を言う。 もちろん私や冴島くんや他の人たちの分の領収書もあるけれど、室長の分が明らかに多い。それが仕事の外出で使った交通費や飲食代ならまだいいけれど、接待ではなく個人的に開いた飲み会の分まで領収書を切っているのが腹立たしい。しかも、これが初めてではないので余計にだ。「公私混同も甚だしいですよね、あの人は
last updateTerakhir Diperbarui : 2026-08-20
Baca selengkapnya

キスが動かす関係 Page6

 私の告白を聞いた冴島くんは、しばらく何のリアクションもなく固まっていた。多分だけれど、この展開をうまく彼の中で消化しきれていないのだろう。 「……おーい、冴島くん? 聞いてるー?」  彼の顔の前で手のひらをヒラヒラかざすと、彼はようやくハッと我に返った。 「あ、はい。聞いてます。……いや、何だかビックリして、信じられなくて。でも嬉しいです。……あの、いつからなんですか?」 「先週の金曜の夜、二軒目のバーで飲んでる時に気づいたの。私、冴島くんのこと好きなんだ、って」 「……そうだったんですか。それじゃ……、あの時涙を流したのは」 「あなたへの気持ちを自覚したから。私も多分、本気で恋をしたのはこれが初めてかもしれないの。恋心を自覚して泣いたこと、今まで一度もなかったから。……やだなぁ、二十八にもなって恥ずかしい」  彼にも呆れられそうだと思って、笑ってごまかそうとした。けれど、彼は笑うことなく真剣な眼差しで私と向き合ってくれた。 「年齢なんて関係ないです。あの時茜さんが流した涙、すごくキレイでしたよ。今、あれは僕のことを想って流してくれた涙なんだと知って、すごく嬉しいです。ありがとうございます。……あの、もう一度、改めて告白させて下さい。僕もあなたのことが好きです。茜さん、僕とお付き合いして下さいますか? 年下ですし、頼りない彼氏かもしれませんが」 「うん、お付き合いしましょう。私の方こそ、頼りないし面倒くさい上司かもしれないけど、あなたの彼女になりたい。これからもよろしくね」 「はい!」 
last updateTerakhir Diperbarui : 2026-08-21
Baca selengkapnya

交際スタートと、婚約者再び Page1

 ――残業が終わると、私と冴島くんは会社に残っていた時間をキッチリとスマートフォンのメモ機能に記録していた。まぁ、社員証のIDカードで勤怠管理もされているので、そちらにも残業の記録はちゃんと残るはずだし。遠藤室長がしらばっくれても無駄な抵抗に終わるだろう。 私の隣のデスクも冴島くんがキレイに片付けて、掃除をしておいたので借りていたことはバレないで済むだろう。  そして、彼はちゃんと私を東京駅まで送ってくれた。 「――すみません、茜さん。変える方向が違うので、家までお送りできなくて」 「大丈夫よ、冴島くん。まだそんなに暗い時間でもないし、今日はパンツだから痴漢に遭うこともないだろうし」 「いや、それは関係ないんじゃ……。というか、今日パンツスーツだったのって痴漢防止だったんですか?」 「うん、一応ね。まぁ、ただ今日は何となくパンツな気分だっただけっていうのもあるんだけど」  スカートではなくパンツを穿いていても、痴漢に遭う時は遭ってしまうらしい。こんなアラサーのオバサンのお尻に執着する男なんているのだろうか? ……それはさておき。 「ところで私、あなたへの呼び方変えたほうがいい? 何て呼んでほしいかリクエストはある?」  彼は私のことを「茜さん」と名前で呼んでくれているのに、彼氏を苗字に「くん」付けで呼ぶのは何だかよそよそしいというか、他人行儀というか。もっと距離を縮める意味でも、別の呼び方がした
last updateTerakhir Diperbarui : 2026-08-22
Baca selengkapnya

交際スタートと、婚約者再び Page2

 私がそう食ってかかると、母は今度は「あら!」と大きな声を出した。 『あんたのお相手、社長の息子さんなの!? 茜、あんたそれって玉の輿じゃないの! しかも上玉捕まえたわね!』 「お母さん……。言っとくけど、私別に玉の輿狙って付き合うわけじゃないからね? 好きになったのがたまたま年下で、偶然にも社長の息子さんだっただけ。しかも、彼の方が先に私のこと好きになってたんだから」  稜也くんと付き合うに至った経緯を、私はそういう着地点へ持っていった。母は昔から思い込みが激しいところがあり、話をおかしな方向へ持っていこうとするので、私は母と電話で話した後はいつもどっと疲れるのだ。 『はいはい、分かりました。でも、やっとあんたにもまともな恋愛相手ができたのね。よかったじゃない? 枯れる前にいいお相手が見つかって』 「……うん。っていうか、お母さんはいっつも一言余計なのよ。私まだ枯れてないし!」 『だから「枯れる前に」って言ったじゃない』 「そうね、はいはい」  揚げ足を取る母を、反論が面倒くさくなった私は軽くあしらった。 『そういえばあんた、どうしてわざわざ家の電話にかけてきたのよ? お母さんのケータイにかけてくればよかったのに』 「お母さんがちゃんと出るかどうか試したの。詐欺電と間違えないかどうか。っていうか、まだナンバーディスプレイつけてないでしょ? 電話機交換するなら、今度一緒に買いに行こうか? お金なら私が出すし」&
last updateTerakhir Diperbarui : 2026-08-23
Baca selengkapnya

交際スタートと、婚約者再び Page3

 とはいえ、冴島くんのささやかな変化に気づく人もチラホラいるようで、「あの鉄面皮のお坊っちゃまにもついに春が来たのか」と社内では専らのウワサらしい。……これは真優から聞いたのだけれど。 「――真優、そういえばあんた、マチアプ変えてから誰かいい人いた?」  数日後のお昼休み、私は社員食堂で彼女に訊ねてみた。別のマッチングアプリの会員になって、何か進展はあったのだろうか? ちなみに今日は私も社食メニューを食べている。今日のお昼は真優と仲よくオムライスだ。 「うん、何人かはね。今やってるアプリは真剣に付き合える相手を探してる人向きみたいで、趣味とか話が合いそうな人、何人もやり取りしてるよ。今度の土曜日、そのうちの一人とオフラインで会うことになったんだけど。茜も一緒に行ってくれない? あたしひとりじゃなんか不安で」 「あー、ごめん! その日は私ムリ。先約があるんだわ」 「先約? って……もしかして、愛しの冴島くんとデート?」 「違うよ。実家の電話機、ナンバーディスプレイ対応の機種に買い替えることになって。一緒に家電量販店まで見に行くの。たまには親孝行しないとね」 「なぁんだ、親孝行か。でも、そういうところが真面目な茜らしいよね。そのこと、彼氏には?」  真優は予想とは違う私の答えに肩透かしを食らったような反応をしたけれど、私らしいと納得してくれた。 「彼にはもう話したわよ。そしたら、『親孝行ならいいんじゃないですか』ってクールに言ってたけど、なんかちょっと淋しそうな顔してた」 「冴島くんの淋しそうな顔
last updateTerakhir Diperbarui : 2026-08-24
Baca selengkapnya

交際スタートと、婚約者再び Page4

「――ねえ冴島くん。この企画、あなたに任せたいんだけど」  午後の業務が始まってすぐ、私は彼を自分のデスクへ呼び、遠藤室長も見ている前で堂々と仕事の資料を彼に手渡した。 「……えっ?」 「この企画、元々は私が任されたんだけど。私は部下の仕事のまとめもしなきゃいけないからそこまで手が回らなくて。あなたはいつも、他の人のサポートしかさせてもらってないでしょう? だから、そろそろ自分の仕事も担当してもらおうかと思って。どう、やってみない?」 「いいんですか、尾崎チーフ?」 「もちろんよ。何かあったら、その時は私が責任を取るから。任せた以上、責任は私が持つけど、あなたにも責任は伴うのよ。それは憶えておいてね」 「はい、分かってます。チーフにご迷惑がかからないよう、僕なりに責任を果たします」 「うん、頑張って。分からないことがあったら、私にいつでも相談してね」 「ありがとうございます」  初めて〝自分の仕事〟を任された稜也くんは。表情こそ変えないけれど何だか嬉しそうだ。声が普段より弾んで聞こえる。「いいんですか?」と訊いた時にも、少し戸惑いというか困惑の感情が感じ取れた。当たり前のことだけれど、彼にもちゃんと感情があるのだ。それを表情に表そうとしないだけで。 「――尾崎君、勝手なことをされては困るんだがね。冴島のお坊っちゃまに仕事を割り振るなんて、俺は許可した憶えはないが? 社長に知られたら何と言われるか――」 「社長もお困りだったんじゃないでしょうか。ご子息が仕事も与えられず、
last updateTerakhir Diperbarui : 2026-08-25
Baca selengkapnya

交際スタートと、婚約者再び Page5

 ――やっぱり……。私のイヤな予感は的中した。社長室へ入るまで、須藤社長一人で(秘書の人も一緒だったけれど)来ているものだとばかり思っていたので、陽菜美さんも一緒にいるのには驚いたし、「どうしてあんたまでここにいるのよ?」と口に出して言いかけた。 「あら、いつかのオバサンじゃないですかぁ。その節はどうもぉ」  よりにもよって、父親にくっついてウチの会社に来ていたあの迷惑お嬢さまはニッコリ笑いながら、胸やけがするほどこれでもかとブリブリな態度で私に挨拶をしてきた。これは明らかに、私にケンカを売っている。そう思った私は向かいのソファーに足を組んで座っている彼女を見下ろすようにねめつけたけれど、ソファーで隣に腰を下ろしている稜也くんに小さな声で窘められた。 「茜さん、大人げないですからやめましょう」 「陽菜美、やめなさい。――やぁ、稜也くん。久しぶりだね。そしてそちらの女性が――」 「ご無沙汰しております、須藤さん。彼女が僕の直属の上司の尾崎茜さんです。この場でプライベートな話題を口にするのもどうかと思いますが、正直に申し上げますと、僕は彼女と真剣に交際しております」  須藤社長が一体何の用件で自分たちを呼びつけたのか、稜也くんはすぐに察したらしい。さすがはウチの次期社長、頭が切れる。 社長としての堂々たる風格や知性のある冴島社長とは違い、須藤社長は〝社長〟という立場だけに固執しているただの成金野郎にしか見えない。実際、〈須藤インターナショナル〉自体がそれほど長い歴史を持つ会社というわけでもないのだけれど。
last updateTerakhir Diperbarui : 2026-08-26
Baca selengkapnya

交際スタートと、婚約者再び Page6

「――稜也、尾崎君、ご苦労だった。呼びつけてすまなかったね。君たちはもう仕事に戻りなさい」 「はい、失礼します。――冴島くん、行きましょう」  ようやく社長室から解放された私たちは、企画運営室のオフィスへ戻ることにした。まだお昼休みまでは時間があるし、それまでにできる仕事はやっておかなければ。 「――茜さん、陽菜美さんはあれで本当に引き下がってくれるんでしょうか……? 僕、この先もイヤな予感しかしないんですが」  やれやれと肩を回しながら歩く私の側で、稜也くんは何だか眉根に太いシワを寄せて浮かない顔をしている。彼は私と一緒の時にはよく感情を出すようになったけれど、こんな表情の彼は初めて見たかもしれない。 でもそれは、私のことを心配してそんな表情になっているのだと私にはちゃんと分かっている。  「私もよ。でも、今日のところは社長とあなたのおかげでスッキリしたから、これでいいかなって。ありがとう、稜也くん。私の言いたかったこと、全部代弁してくれて」 「ああ、いえ。僕、許せなかったんですよ。須藤社長の茜さんへの発言も、陽菜美さんが茜さんを悪者にして父親に泣きついたことも。茜さんが今にもブチ切れそうになっていたので、ここは僕が何とかしなければと思って。その前に、父が須藤さんに抗議してくれましたけど」 「そうよね。私、社長のことますます尊敬しちゃったな。あの場で私のことを庇って下さって嬉しかった。それに、私のことを息子さんの彼女としてちゃんと認めて下さってるみたいだし」 
last updateTerakhir Diperbarui : 2026-08-27
Baca selengkapnya
Sebelumnya
1234567
Pindai kode untuk membaca di Aplikasi
DMCA.com Protection Status