そう決心した私は、お昼休みのうちに冴島くんのスマートフォンにメッセージを送った。 彼は確か、今日は社長と一緒に外で昼食を摂ってくると言っていたので、もし返信がなくても仕方ない、オフィスで伝えればいいかと思っていた。 【今日、仕事が終わったらあなたに話したいことがあるの。 帰りにちょっと私に付き合ってもらっていい?】 話したい内容までは書かなかった。その時に自分の言葉でキチンと伝えたいと思ったのと、一応彼へのサプライズのつもりでもある(もう気持ちがバレているのなら、このサプライズはあまり意味を成さないかもしれないけれど)。 すると、すぐに既読がついて返信が来た。 【大丈夫ですよ。今夜は特に予定はありませんから】 改行なしのたった一行で返されたその文章は、急いで打ち込んだようだ。でも、急いでいながらでも無視せずに、短くてもちゃんと返信をくれるのは彼なりの誠意だと思うと嬉しい。 「――真優、私今日仕事が終わったら彼に自分の気持ちを伝えることにした」 「そっか。頑張ってね、茜。じゃあ、あたしはもう仕事に戻らないと」 「うん。私ももう戻るわ」 秘書というのは何かと忙しいのだろう。真優は止まっていたエレベーターで先に重役フロアーへ上がって行ってしまい、私はその次に来た隣のエレベーターに乗り込んだのだけれど。なんとそこでまた冴島くんと二人きりになった。 「――あ、茜さん、お疲れさまです」 「お疲れさま。
Terakhir Diperbarui : 2026-08-18 Baca selengkapnya