思う存分子猫たちの可愛さを堪能した後、彼は隣の商業施設に入っているファンシー雑貨のお店に私を連れてきた。そこは可愛いぬいぐるみやファンシーグッズで溢れ返っていて、それだけでも可愛いもの大好きな私はテンションが上がった。 「――わぁっ! 可愛いものがい~~っぱい! 私ひとりじゃなかなかこういうお店って来られないからなぁ」 私は棚に並べられた三毛猫のぬいぐるみを手に取り、いい子いい子と頭を撫でる。フワフワでモフモフな手触りがたまらなく気持ちいい。 「この子可愛いなぁ。猫ちゃん、ウチに来る? ……あ、でもどうしよう? こっちのアメショーの子も可愛いな。 どっちにしよう? 迷うなぁ……」 完全にクールビューティーキャラが崩壊し、ブツブツとぬいぐるみの猫ちゃん相手に言い出した私を見て、稜也くんは優しく笑いながら言う。 「よかったらその子たち、両方とも僕が買ってあげましょうか? 僕からのプレゼントです」 「えっ、いいの? ありがとう稜也くん!」 イタい人だと思われて引かれたらどうしようと思っていたけれど、彼にはまったくその様子がないので嬉しかった。 「もちろんいいですよ。茜さん、ご自分で買う勇気なかったでしょう?」 「うん……」 「それじゃ、この子たちはレジまで連れて行きましょう。僕が抱っこしますね」 彼は猫ちゃんたちをぬいぐるみだからと言って乱暴に扱わず、大事そうに腕に抱えてレジまで連れて行ってくれた。私が気に入ったものを彼も大事に扱ってくれることに、私は心がポカポカと温かくなるのを感じた。
Last Updated : 2026-09-07 Read more