――陽菜美さんと怜司に本当に繋がりがあるのか、それともまったく無関係なのか? それがうやむやなまま数日が過ぎた、ある日の退勤後。 会社のビルを出て駅まで一人で歩いていると、私は怪しげな二人の男に取り囲まれた。 そのうちの一人、背が高くてガタイのいい方の男がドスの効いた声で問うてきた。私はその隙に、スマートフォンで稜也くんの番号を呼び出して発信ボタンをタップし、通話状態にしておいた。 「――あんた、尾崎茜さんだよな?」 「そうですけど……。私に何のご用ですか? 私、あなた方のことなんて知りませんけど」 こちとら二十八年生きてきて、いくつも修羅場は潜ってきているのだ。小娘じゃあるまいし、こんなことくらいで動揺したりはしない。 私の落ち着きぶりに、彼らの方がたじろいでいる。もう一人のヒョロ長の方の男が精一杯の虚勢を張って喚いた。 「あ……あんた、オレたちが怖くねえのかよ!?」 「あのねぇ、これくらいで怖がるようじゃ二十八年間も独身通してこないわよ。どうせあんたたち、お金で雇われただけなんでしょ? 雇い主は誰?」
Terakhir Diperbarui : 2026-09-17 Baca selengkapnya