All Chapters of 先祖代々騙される家系の私ですが、お家の借金を返済し親孝行するべく冒険者になり強くなります!: Chapter 91 - Chapter 100

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第八十六話騎士団の闇

第八十六話騎士団の闇「今日よりこの部隊の隊長を任命されたジン・ヨネザワだ! 手合わせをしたいやつはこの後俺の前に来い」「皆さん初めまして私がカルメラ、そして隣の馬鹿が」「馬鹿とはなんだ馬鹿とは!! 俺はダリスだ。手合わせするなら俺も混ぜてくれよな」当然だが、受け入れられてはいないな。「御託はいいから、とっとと俺を売ったやつらを殺させろ。どうせエデンの園関連なんだろ」「そうだ。今回エデンの園を壊滅させることが決定した。そのために力と情報を貸してほしい」俺はルミエルたちの件も含めて経緯を説明した。「なあそのガキって……なんだっけ、なんとかを傷つけるならとか言ってお前に刃向かったやつだろ」「そうだよ。あのガキ共のせいで俺は捕まったんだよ。あぁ、思い出しだけでむしゃくしゃする、テメェらで発散させろ!!」「全力で来い!!」「たりめぇだ!!」一時間後一通り手合わせをしていて分かったが、こいつら強さはそこそこだが、分かりやすすぎる。「そろそろ休憩にするぞ」「ジンさん、お疲れ様です」「ありがとな」「ジンさん、すみませんちょっとあの馬鹿止めてきます」「……カルメラもう少し待て」柱の影からこっちを見ている女の持っている小さい板は古代書物で見たことがある。確かスマートフォンというやつだ。誰かと話しているようだが、内容が聞こえないな。「あの柱の裏にいる小さい板を持った女の声が聞けるか?」「任せてください。『先ほど私たちへの緊急依頼が出されました。ジンという者が新たな隊長となった模様、もうしばらく監視を続けます。詳しい報告のためエリカを向かわせております。では失礼いたしますボス』だそうです」「捕えて情報を吐かせる」「了解しました」そして場面は王都で教会の手伝いをしているノゾミとリュウに切り替わる。「いや〜ノゾミが来てくれて助かったよ。それであの子はもしかして彼氏ですかな、このこの」「今は違いますから。わっ、私は作業に戻りますから」「もう、からかってごめんてノゾミもうちょっと話そうよ〜」「作業しながらですからね」「やった〜、いえ〜い」「いっ、いえ〜い」パーンこういうノリ楽しいとは思うのですけれど、ちょっと苦手なのは言えませんね。「そういやノゾミ、エリカとレナ見なかった? トイレ行くってってから帰ってこないんだけど、もしかし
last updateLast Updated : 2026-07-27
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第八十七話教会の協力

第八十七話教会の協力私はリュウと一緒に同僚のエリカとレナを探している。エリカとレナが仕事の途中でいなくなることは一度もありませんでした、ですから余計に何かに巻き込まれてしまったのではないかと心配です。話し合いの末に私が王都の外門の右側を、リュウさんが外門の左側と二手に分かれて探すことにしました。外門付近で会う方々にエリカとレナの特徴を伝えて見かけたかを聞いたところ『山の方へ走って行っているのを見かけた』との情報を二件ほど手に入り、私はさっそく向かいました。私はそこでエリカを見つけたのですが、様子がおかしくて……「探しましたよエリカ!! いなくなったと聞いて心配しましたよ」「……どうしてここにいるのノゾミ」「エリカ何かありましたか? 様子が……」「なんでもないから」「そんな苦笑いをしていてなんでもないわけないでしょう!!」「ノゾミが気にすることじゃないから」「エリカ覚えてますか、私がリュウさんとパーティーを組んだ時のこと」「覚えてるけど、突然何?」「私が不安に思ってた時にエリカが話を聞いてくれて背中を押してくれたでしょ……ですから今度は私の番です」「でもノゾミには」「関係ないとは言わせませんよ」「言ってもノゾミには分からないよ」「エリカの言いたくないことがあるのでしたら、私にも背負わせてよ」「……やっぱりノゾミには敵わないや。さっきはごめんね。これ見てくれる?」「これは?」「スマートフォンって言ってロストテクノロジーなんだって……エデンの園で配られるものなんだ」「どうしてそれを持っているのですか?」「それが本題。私とレナは上からの指示でエデンの園に潜入してて……レナが捕まったって聞いて急いでたの。ノゾミたちを巻き込みたくなくて(それに任務には構成員の殺害も入ってる。任務とはいえ私たちは同僚さえ手にかけた。この事は特にノゾミに知ってほしくないから言えないよ)」「その気持ちはすごく嬉しいです。ですけど、現在の私たちの旅の目的はエデンの園の壊滅なので巻き込んでください」「ありがとう。それなら後で情報のすり合わせをしよう。レナのことも一緒に探してくれない?」「当然、一緒に探すに決まってますよ」その後リュウさんと落ち合った私たちにジンさんがレナを連れてきてくれたことにより合流出来た。エリカとレナが教会に掛け合ってくれたこ
last updateLast Updated : 2026-07-27
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第八十八話下っ端たちの意地

第八十八話下っ端たちの意地「ねえガンちゃん、ルミエルたちどれくらい強くなるか楽しみだね」「まあな。そのために転移させたようなものだからな」「おっ、お許しください!!」「今話してるの黙ってて」「やっ、やめ……」グググ……バーン「握り潰しちゃった」「気にするな。こいつらは俺たちのために存在する養分なのだから」「だとしても支部を半分も減らしちゃったら困らない?」「困るものか、こいつらはどっちにしろ殺されるような存在だ」「そうだとしても可哀想じゃない?」「握り潰したお前が言うな」「次は俺たちが狙われる。どうせ死ぬなら誰かに情報を渡す。お前だけでも逃げろ」「そしたら先輩が!!」「最期くらいかっこつけさせてくれ」「…………必ずまた生きて会いましょう先輩」「…………すまない」「一人逃げたな。殺すぞ」「待ってガンちゃん。せっかくなら隠れてる方を捕まえて目の前で殺そうよ」「はいはい」「探知……み〜つけた!!」「見つかったか。おいカイリ、今すぐ"帰宅"と叫べ!!」「はっはい、"帰宅"!!」「逃げられちゃった。まあいいかな」「これで、情報を渡すことができる。(あとは死ぬだけか……せめて足搔けるだけ足搔いてやる)かかってこいよボス!!」「威勢のいいところはエサとして気に入った。貴様から十発までなら受けてやるどんな攻撃でもしてこい」建物が崩壊しているこの場所なら能力が使いやすい。石一つ一つを爆弾に変化させ爆破、そこから毒を入れる毒爆石生成、俺の能力で出来るのはこれぐらいか。いやもう一つあったな。ヒューよし、良い風向きになった。「生成!!」ピッピッピッピッ「威力最大……限界越えの大爆破だ、くらえ!」今から会いに行くよ、みんな……カイリお前はまだ来るなよシュビビビビッドゴーン「ゲホッ、ゲホッ」「ガンちゃんまだ終わってない!!」俺のもう一つの能力……それは自爆をトリガーにして巻き込んだ生き物の肉片をナイフ状に変え四十八分間攻撃を続ける。四十八分後「アイツの最期の攻撃……鬱陶しかった(気に入った)」「ガンちゃん、小指怪我してる」「大丈夫だそれぐらいのかすり傷」「はぁ、はぁ、先輩が僕を逃がしてくれた。僕が助けを呼ばなきゃ!!」ガチャ「あの先輩を助けてください!!」僕は運が良かった。なぜなら話しかけた二人の
last updateLast Updated : 2026-07-27
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第八十九話再生封じの毒

第八十九話再生封じの毒僕の知っている情報なんてたかが知れてる。だけど先輩を助けてもらうために僕の知っている全てのエデンの園関連の情報をノラさんとノアさんに話した。「お願いします、先輩を助けてください!!」「教えてくれてありがとう。依頼料として充分すぎるよ……ね、ノア。……どうしたノア?」「いやヴォルフガングがなぜ自らの部下を殺しているのか気になってな(昔仲間を増やすほど強くなるやつに会ったことがあるが、もしその逆で減らせば減らすほど強くなるのだとすれば部下を殺し始めたことにも説明がつく)私たちから絶対に離れるな、分かったな」「当然です。僕は弱いですから」「そんなに落ち込まなくていいと思うけど……だって、カイリ君は仲間のために行動出来る強い子だと私は思うから」「なあカイリ少し寄りたい場所があるんだが寄ってもいいか?」「助けてもらう側の僕が言うのもなんだけど、出来れば急いでほしいです。場所を聞いてもいいですか?」「冒険者課にな」「先輩を助けてくれるように依頼を出してくれるのですか?」「……まあそんな感じだ」なんだろう、今の間は。気にはなったけど先輩を助けてくれるのならと僕たちは冒険者課に向かった。僕はノラさんとノアさんがお偉いさんと話している間に少しでも役に立てるような物を見つけるために売店に行った。その時に見つけた転移の腕輪というものを買った。「これですぐに先輩を助けに行ける」もし転移の腕輪で先輩のところに行けなかったら……悪いことを考えるのはやめよう。「待たせた。案内頼む」「カイリ君案内お願い」僕は冒険者課を出て転移の腕輪を使った。何度も何度も何度も……。「おい、戻ってこい!!」「…………もっ、申し訳ありません。依頼はなかったことに」「カイリ君まずは案内して。先輩さんを信じて」「……分かりました」僕はノラさんとノアさんを支部まで案内した。「ボスは休憩中のようです」「ねえノアあの腕見て」「傷があるな……傷があるだと?」「再生能力のあるヴォルフガングの傷が治ってない」「もしかしたら先輩の毒の効果かもしれません」僕は地面に落ちているのが、先輩だと気づきノラさんたちにある提案をした。「先輩の毒を使えばボスを殺せる可能性があるのなら……使わせてもらいましょう」先輩の仇は僕たちが……「あっ、ちゃんと帰って
last updateLast Updated : 2026-07-27
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第九十話龍族の協力

第九十話龍族の協力カイリたちの遺体を触った状態でカイリの先輩の毒に触れた私は気づいた。カイリとその先輩が一緒に組んでいたのは能力が関係していると。その先輩の毒をカイリの能力で消すことができることそして使用者が死んだ後も発動する。「早く冒険者課に報告に行こう」私とノアは冒険者課にカイリたちのこと、ヴォルフガングの再生能力を無効化させた毒のことなどを報告した。話し合いの末カイリの遺体とその先輩の遺体は装備などで使われることになった。「これで魔王を倒すことが出来る!!」冒険者課の人達の盛り上がりの声は役所の外まで聞こえるほどだった。希望は一つでも多いにこしたことはない。そう思っていても再生能力を封じただけではヴォルフガングには勝てないことは目に見えている。実際に戦ったアリスたちを連れて防衛大臣たちと作戦を立てる。ザザザ「呼ばれる前に来ておいたぜ二人共」「…………アイツとの決戦だ。手を抜くつもりはない」「今度こそ復活できないようにするわよ!!」「三人ともどうしてここに!?」ノアの質問にアリスが照れくさそうに話した。「ミドラが私たちを呼んだのよ。(ありがとう。ねえ、ミドラ本当に話し合いは無理なの? あとでまた話しましょうよ)」このノラたちと防衛大臣たちとの作戦会談がエデンの園の解体会談へ繋がるのだった。そして場面はミドラ(複製体)に切り替わる。「俺の望む平和にヴォルフガングが不要だっただけだ。どれだけ頼まれようと話し合いは無理だ、アリス」龍國峠で先日の件の謝罪と俺が複製体であることを含めて全てを話した。皆は俺を複製体(偽物)と知りながらも受け入れた。俺は複製体とはいえ今は龍族の長でありミドラだ。「エデンの園構成員から人間たちの町を守れ!! その際構成員は極力殺さず捕えろ!!」これで動きやすくはなるだろ、アリス。話し合いは複製体の俺ではなくアイツ(本物のミドラ)とやってくれ。「俺は人間の長たちとの会談に向かう。指揮はヨルグに任せる」「任せて族長(ここで明かしたってことは、また死ぬつもりじゃないでしょうねミドラ……絶対に二度も貴方を死なせないから)」本当にヨルグは俺の調子を狂わせてくる。こんな気持ちはアイツと一緒じゃなくていいんだよ。「ヨルグ…………何年後かは知らないがアイツが帰ってきた時は頼む」俺はアイツと同じ
last updateLast Updated : 2026-07-27
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第九十一話変な修練

第九十一話変な修練「……さっきの声、一瞬ボスかと思っちまった。部下を殺してまわってるってどういうことだよ、意味わかんねぇ」ファジリスは一瞬戸惑ったが、すぐさま気持ちを切り替えた。「ついてこいルミエルここから一番近い支部まで案内する」「ありがたいけど、それって裏切りになるんじゃ……」「なるだろうな。私自身ボスへの恩を仇で返すことに何も思わないわけじゃない。(このままボスを放置してたらテシウスが殺される。それだけは絶対に阻止する。ボスに楯突いたこと知られたら私が姉貴にドヤされちまうな。まあそんな些細な喧嘩が今でも出来ればよかったんだけどな)」ファジリスは私を一番近くのミナモ支部に案内した。ガシャンドン「侵入者だ!!」私たちが支部に入ると、相当な歓迎ぶりで……あはは「ねえファジリス一つ聞きたいんだけど、どうして私たち攻撃されそうになってるの?」「さあな」「おい、侵入者次に勝手に喋ると殺すぞ」コツコツ「もう一体何の騒ぎ〜?」「よっ、マナミ久しぶり」「ファ、ファジリス様!? 何故こちらに?」「忠告に来た、ボスが支部の人間を殺してまわってる。お前らも早く逃げろ」「ファジリス様がそうおっしゃるなら信じましょう。テメェら準備しろ!!」支部の部下一同「りょ、了解です!!」「それとマナミ、他の支部にも今すぐ連絡しろ。お前の能力なら出来るだろ」「お任せくださいファジリス様」「よし、ルミエルこれで合流出来るだろ」そして私とファジリスはみんなと合流するために動いた。この時の私は思ってもいなかった。私たちがお祖母様に泳がされていたことに、そしてお祖母様は私たちが合流したところをまとめて殺そうと待っていたとは。そして場面はリリーたちに切り替わる。「ここにほんとにあるのか?」「情報屋からの情報だとここにあるみたいですよ」私たちはエデンの園との戦いで負けるわけにはいかない。修練のために私たちはケイショウの森と呼ばれる場所にきている。ケイショウの森では訪れた人に合わせた修練が自動的に用意される森として有名な森だ「なあなあ二人共オレの修練キノコ料理の大食いっておかしくないか?」「それならまだいいでしょう? 私なんて甲羅の状態で何度も蹴られて飛べるようになれってもうおかしいやつですよ。リリーさんの修練が一番まともじゃありませんか?」「
last updateLast Updated : 2026-07-27
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第九十二話増援阻止

第九十二話増援阻止「シノン様こちらへ。主がお待ちです」私たちは現在ボスを倒す戦力を集めるために行動している。「シノンさん、俺は信じてるっすからこっちは俺たちに任せてください」コンコンコン「入れ」ガチャ「失礼します」「まずは座れ。話はそれから聞く」「ありがとうございます」「んじゃ座ったことだし聞くぞ。なぜエデンの園のシノンが俺たち"永遠ノ空(とわのそら)"に何の用事があるってんだよ」「用事というのは、貴方達の"私有地"に勝手に入ったことと壊したことを謝罪しにきたのです」「おい、何言ってんだ……まさか!? お前ら今すぐに確認しろ!!」「その代わりと言ってはなんですが、私たちにご協力いただければ政府から全面支援があることを約束いたします」「主様、報告致します」「……そうか、本当に壊れてたのか。詳しく話を聞かせろ。話の内容次第では、ここがお前の墓場になるぞシノン」「その覚悟は出来ています」三十分後「……というわけです」「そういうことなら、協力してやる。というか良いのかよ、エデンの園はお前の所属してる組織だろ」「私はクビになりましたから」「それは……すまんな」「仕返しをするために邪魔をするのです!!」「俺の申し訳ないと思った気持ちを返してくれ。……まあ俺たちにも利益はあるから協力してやる」ふぅ、上手くいってよかったです。「それでは忘れることなくお願いします」これでボスへのUFOによる増援はなくなりました。私は心配なのでサジたちの様子を見に行くことにしました。「……貴方たち、やりすぎです」「あっ、シノンさん成功したんっすね!! よっと」ボトン「おい、サジもっと丁寧に扱え。生きていた人間だぞ」「……あの、これはどういう状況ですか」サジたちには支部の人たちをアガルタの異空間都市(ルパラディシュタット)に入れてもらうように頼んでおいたはずなんですが、どうして死体の山が出来ているのですか「シノンさん、安心してください支部の人じゃないっす!!」トントン「シノン、こいつらは人間じゃない。首元をよく見てみろ」首元……。そういうことですか「スライムですか」「……!! 皆さん避けてください!!」バババババンジュースライムに身体を乗っ取られた人たちは死後六時間を過ぎればその肉体を爆破させ酸を撒き散らして殺す魔物だ
last updateLast Updated : 2026-07-27
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第九十三話装備開発

第九十三話装備開発「この遺体を使い迅速に冒険者達に再生封じの毒を渡すぞ!!」「本当に君のこの発明品たちを使ってもいいんだね?」「存分に使ってください!!」ついに私の発明品たちが日の目を見ることに……。「ちょっと来い」「何よもう、せっかく愉悦に浸ってたのに」「あのなエリー愉悦に浸るのもいいが、俺たちがここに来た理由を忘れたわけじゃないだろうな」「忘れるわけないでしょ」私とルーマンが研究室に来たのは再生封じの毒の発明以外にも理由がある。私の発明品たちの利用価値を理解した研究者達が私を呼んだのだ。な〜んてのは冗談で実際のところは、魔龍王ヴォルフガングが龍化した際にダメージを与えられる武器や道具を作るためだ。そして私たちが知りうる限りのヴォルフガングの能力を封じるため。今回ばかりはいつもみたく『失敗しても構わず試せばいいや』なんて軽い気持ちではしない。失敗すれば友達が、家族が……大切な人が死んでしまう。私にだって研究者としての意地はある。「やりますよ、皆さん!!」「俺がアンタらを全力で護る。任せたぞ!!」研究者一同「うぉー!!」そして翌日「出来た。威力も耐久性も、たまたま近くにいた三体の魔龍族で試した。ヴォルフガング相手だと心許ないけど……これなら人型の状態で当てられれば、或いは」「なあエリー、こんな偶然おかしくないか? たまたま魔龍族が三体も近くにいるなんて」「うん、絶対におかしいと思う。だけどサンプルは必要だったでしょ、それに試せたから魔龍族なら一撃で殺せる威力の武器になった訳だから……複雑かな」それにサンプルとしては少ないのが一番痛い。殺した魔龍族が弱い部類だった可能性だって大いにありうるのだから。それにおそらく今日決戦になる。ならば作れるだけ何でも作る。失敗作ならまだ沢山ある。それを爆破させれば小さな森ぐらいなら消し飛ばせるから、防御系の魔法を持った冒険者に渡そう。「ルーマン、この発明品たちを冒険者課に渡してくれない? 特に防御系の魔法が使える人たちに渡してほしいって伝えてくれない?」「了解した。それとまだ隠してる物があるだろエリー、それも渡せ」「でもこれは……」「お前に死なれても俺が困るから言ってるんだよ、早く渡せ」「使ったら、ルーマンが死んじゃうんだよ!!」「エリーが死ぬよりいいだろ」「……それ
last updateLast Updated : 2026-07-27
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第九十四話ボスの思惑

第九十四話ボスの思惑「エデンの園壊滅作戦開始だ!!」防衛大臣のこの号令と共にエデンの園壊滅作戦が始まった。「ガンちゃん、今日みたいだけど本部に戻らなくていいの?」「戻ったところで意味はないだろ。それよりも裏切り者を殺して俺自身を強化することを優先させる」「本部にはファーの素体が……」「強化さえすればそんなもの脅威でもなんでもない」「ガンちゃんが前に負けたのってそういう驕りがあったからじゃ……」「今回は前より強いお前の身体を使っているんだぞ、前よりは負けにくいはずだ。それでも負けぬように強化するのだろうが」「ガンちゃん……焦ってない? もう増援も来ないんだよ」「それがどうした」支部を潰している時に負った怪我が治ってないことに気づいてないのガンちゃんは……それとも気づいた上で勝てるって思ってるの?あの後ノアとノラがあの遺体を持って帰ったのも気になる。もしかしてこの傷にも関係があるんじゃ……ガンちゃんに負けてほしくないけど、このままだと確実に負けちゃうことをガンちゃんは気づいてるのかな?まあ私はルミエルさえ"大切"に出来たらそれでいいんだけどねどうせ利害の一致なだけだし、無理そうならガンちゃんだけ切り捨てればいいや……正直言って邪魔だし。これはちゃんとガンちゃんには聞こえないように能力は使ってるから安心だよ。「もしガンちゃんが負けたらどうしようって後ろ向きに考えちゃっててね」「そんな後ろ向きな考え俺がぶち壊してやる!!」「わーいそれは頼もしいよガンちゃん。それでさガンちゃん気づいてる?」私はガンちゃんに遺体のことも傷のことも話した。だけど「それならそれを叩き潰すだけだ」「見つけたぞお前がヴォルフガングだな、死ねぇぇぇ」「君で発散させて」ちょうどいいところにおもちゃが来てくれたバキッ「がぁぁぁぁ」「たかだか指一本折られたぐらいでうるさい。回復してあげる」「あっありが…………」「次は脚を折るね」二分後「あっ、あぁあっ」「ふぅ、楽しめた」ドドドド「おい、ゾロゾロ来たぞ」「いいじゃん楽しめるし」「面倒だから一気に終わらせる」ドゴーンはぁ、感性が合わない。「んじゃ殺しに行くぞ」さっき遊んだ子たちの武器の匂いってこの傷の匂いと同じ……ってことはあの遺体がこの短期間で研究されて何かしらの毒が作られたって
last updateLast Updated : 2026-07-27
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第九十五話魔王討伐の奥義

第九十五話魔王討伐の奥義ファジリスの素体を取りにエデンの園本部へファジリスと私は向かった。「気をつけて進めよ、ルミエル。いつボスと遭遇するか分からねぇんだから」「ドジ踏まないよう気をつけるよ」なんだか、腕輪から小さな光の粒が見えるけど、気のせいかな?「止まれルミエル、誰か来る」腕輪から出た光の粒は動き始めた。「なんですかこの光の粒は」この声はミリアだ!!その後姿が見えたのはミリアとテシウスだった。「テシウス無事で良かった…………まあ信じていたがな」「心配させてすまないなファジー。(ルミエルに何があった。魔力量が尋常じゃなく増えている……これなら、あの技も使える)」「テシウス……母さんが腕輪を託して死んだ」「そう……か、ならルミエルには教えなければならないな」「今のルミエルなら使えるはずだ。私が保証する」「ルミエル、この後ヴォルフガングを倒す技を教える。それまでに相方を決めておけ」「相方ってどういうこと?」「この技が仲間の絆と一人の愛があって初めて使える技だからだ」「テシウスはなんでヴォルフガングを倒す技を知ってるのに使わなかったの」「使えなかったんだ、俺にもファジーにも」もしかして龍国峠でのミドラ族長の試練が恋愛関係だったのって……。私がそう考えていると族長の声が聞こえてきた。「それも当然あるが、ただ単に恋愛話が好きだった割合の方が大きい。それと皆、コロンドの森に集まってくれ。作戦を立てる」「ルミエル、道中でやり方を教える。合流するまでに相手を決めておけ」「……もう決まってるから安心して」そしてルーマンとエリエル以外の私たちは合流した。「「無事で良かったです兄貴〜!!」」「お前たちもなアカネ、ヨシカゲ……本当に無事で良かった」「ファジリスさん、テシウスさん貴方達がボスを裏切るとは意外でしたね」「私は副隊長としてファジリス様に従っているだけですので」「今更猫被る必要ないだろ」「それはそうですね。……言っておくけど、私がファジーに従ってるのは本当だからな。それにボスを倒すなら奥義的なやつが必要だろ。私とファジーはそれを教えられるからな」「シノンさん、信用していいんすか?」「ファジリスさんがここに居ることが信用する理由には充分ですよサジ」「そうっすか。なら俺はシノンを信じるっす」「ケーキ美味しいですね
last updateLast Updated : 2026-07-27
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