第五十六話灯された希望の火ゾーマが倒れた五十分前王都、騎士団長室にてコンコン「入れ」「失礼します。団長今回救援要請を出したのは砂羽城街(さわじょうがい)の一市民の方です。要請内容を見るに、エデンの園が関わっているのは間違いないかと」「……情報からして四天王のサナハとリアメルか」「そうですが、おそらくリアメルの方は違うのでないでしょうか?」「何故だ?」「リアメルの側にいたのが"テシウス"と呼ばれていたと。そしてテシウスと呼ばれていた方はリアメルのことを"ファジリス様"と呼んでいたと」「……それは由々しき事態だな」「はい。そこで我が隊から二名向かわせましたが……連絡が途絶えました」「そうか……すまなかったセオドア」「謝らないでください団長……向かう準備は整っております」「いつも助かっている。今すぐ向かうぞセオドア」隊の皆には砂羽城街の付近の見張りを任せた。俺と団長は一番危険であろう砂羽城街に向かった。そしてゾーマが倒れた現在の時間に戻る。「団長……これではもう」「諦めるな生存者がいると信じて探し続けるんだ」……!?「団長、生存者ですっ!!」俺が見つけた生存者は返り血を浴びており、重要参考人という名目で保護することにした。「……はっ!? ここは」「ここは王都の騎士団尋問室だ。砂羽城街で何が起こったのか聞くために息のあった君を保護した」視点はゾーマに切り替わるどうする、話すにしてもどこまで話す俺が悩んでいると男は「俺は君のことを知っているエデンの園のゾーマくんだろ? なにエデンの園所属だからと言って即牢というわけでもない。今回は倒れていた君の話を聞くそれだけだから安心して」ティサとアガルタが死んだことを聞いてほしかったが堪えていた。すると男が「今から話すのは俺の独り言だから流してくれて構わない。今回俺の指示で向かわせた部下が二名……行方不明になっている。俺が二人とその家族の人生を狂わせたと考えると苦しくなるんだ」「生きてる可能性を信じないのか?」「信じているとも、しかしあの二人は任務を放り出すような人間ではないのだよ」俺はこの男にその二人の特徴を聞いた。もし死んでいるなら俺の異空間にいるはずだからだ。そして特徴を聞いた俺は二人の特徴と一致する死体を異空間から出した「埋葬するために異空間に入れてました」
Last Updated : 2026-07-27 Read more