私は謁見の間に呼ばれていました。 ルカが捕まってしまったというのに、遠縁でもあるからかシルヴェスタ陛下に呼び出されていたのです。「リィナの話は侯爵から聞いておるぞ。病状の方はどうだ?」 暢気なものです。私は王子たちと又従兄弟になるのですけれど、割と親身になってくれるので陛下のことは好きだったりします。 だけど、今はそんな場合じゃないの。ルカを捕まえちゃうってどういうことなの?「陛下、ご機嫌麗しゅう。私は元気ですわ。でも、それより私の相方が捕らえられてしまったのです。勇者を騙ったとかで……」「むぅ、聞いておる。何でもルカ・シエラ・アルフィスの名を騙ったそうだな?」「いや、捕まった彼こそがルカ・シエラ・アルフィスですから!」 不敬も考えず、私は訴えています。捕らえられた者こそが本物の勇者なのだと。「ルカという勇者には既に会ったぞ? 身分証も持っておったが?」「違うのです! ルカは王都に着いた折り、悪漢に襲われ身ぐるみ剥がされてしまったのです。それはもうスッポンポ……いえ、肌着すらない状態でして……」 説明って難しいわ。特に彼はブラブラさせてたし。どこまで話すべきなの?「勇者だというのに、悪漢に負けたのか?」「それには事情がありまして。普通ならば負けません。何しろルカは昨日王都を襲ったフライリザードを私の目の前で倒したのですから」「おお、その話なら知っておるぞ! 何でも真っ二つになって焼かれていたと報告を受けておる!」「それこそがルカの仕業です。ルカは勇者であり、炎の使い手ですから。包丁一本でフライリザードを一刀両断にしてしまったのですよ」「包丁で仕留めただとぅ!?」 何だか武勇伝を語るのって楽しい。まるで私が倒したみたい。 べべ、別に彼氏が褒められるのが嬉しいとか、そういうのじゃないし。 てか、まだ正式にお付き合いはしていないの。婆やが言うところの、一夜を共にしただけのワンナイトラバーズなのよ。「ふぅむ、衛兵が駆け付けたときには誰もいなかったと聞いた。しかし、その様子を見た住人たちは神がかった強さの裸人だと話していたな……」 ごめんなさい、ルカ。残念だけど、この話は否定できない。 的を射すぎているもの。貴方はプランプランのスッポンポンだったでしょ?「陛下、それがルカです。私も見まし……ていませんわ。何も見ていませんが、
Dernière mise à jour : 2026-08-16 Read More