新しい奴隷としてルーチェを冒険者ギルドから引き取ってきてから、一週間。彼女は未だ塞ぎ込んだままで、あたしは心療内科の先生を切実に求めているところだよ。臨床心理士でもいい。居ないと思うけどね! 彼女の元所属パーティーに掛けられていた違約金は冒険者ギルドが立て替えていたので、あたしはその立て替え金を冒険者ギルドに返納するという形で、ルーチェの身柄を引き取った。 その額なんと大金貨五枚。金貨にして五百枚という大金だった。とてもじゃないけど、依頼に失敗した人間が払える額じゃない。まあ、あたしは払えたけどね(ドヤッ)。 コツコツ貯めてて良かったね。というより、こういう時のために資金を貯めていたんだから、本来の用途通りに使えたってことよ。だから後悔なんてしません。 ルーチェとは、あの時は会って少し話をしただけだった。 あたしはお父さんやギルマスさんにしたのと同じ説明を彼女にして、それと当面は働かなくても良い事を伝えて、あたしの奴隷として保護することに合意してもらった。 なんというか無気力で、ちゃんと考えて判断したの?って心配にもなったけど、『あたしは絶対に無体なことはしないから』と言ったところで頷いてくれたので、まあ良しとした。「お嬢様。そろそろお時間です」 メイド奴隷のバネッサが、予め頼んでおいた時間を教えてくれる。もう最近の日課になっているんだけど、今日もルーチェのカウンセリングの時間だ。 とは言っても、専門知識なんて何も無いからね。ただお喋りをして、彼女に語り掛けて、彼女が語りたい事を聴いてあげるだけ。 他人と触れ合うこと、時間を掛けて気持ちを上向けてあげること以外に、出来ることなんてないんだよなぁ。「ありがとバネッサ。お茶はいつも通り、ルーチェのお部屋に持って来てね」「かしこまりました、お嬢様」 奴隷を引き取って一週間。この間はずっと午後のお勉強の時間を、彼女と過ごしている。今日も今日とて、彼女に宛てがわれたお部屋へと、お喋
Last Updated : 2026-09-03 Read more