翌日、いつものように現れたスカーレットに事の次第を話し、俺たちは三人で登城することにした。 ポムはスカーレットを連れて行くことにいい顔しなかったが、スカーレットの「だって俺は、おまえらの護衛じゃん」の一言で、言い返せなくなったのだ。 呼び出しの書状を持って城に行くと、門番はすんなりと俺たちを中に通してくれた。 城門をくぐり、案内された取次の間は、庶民の俺からすると広間だった。 壁にはものすごく巨大な絵画があり、部屋に置かれた調度品はどれもものすごく高そうだ。 部屋には長椅子が置かれていて、そこで座って待っているようにと言われたので、三人で並んで座る。「緊張するよねぇ」 言ったのはポムだ。 だが、ポム自身が緊張していると言うより、緊張でガッチガチになっている俺を気遣っての台詞のようにも聞こえる。「しねぇよ。なんも悪いことしてねぇんだから」 神経がクライミングロープ並みにぶっといスカーレットは、余裕な様子で、足を開き腕を組んでどっかりと座っている。 部屋の扉が開くと、小姓みたいな美少年が入ってきた。「ご案内いたします、どうぞ」 立ち上がった俺に、ポムが小声で「あれ、執事だから。お行儀よくして」と囁いた。 執事なんて、てっきりヤギみたいなヒゲと耳か、もしくは羊みたいな巻いてるツノの生えた片眼鏡だと思っていたので、驚いた。 ネコ耳の美少年は、俺たちを案内して先に立って歩く。 だが、屋敷の中を進むに連れ、俺は妙なことに気付いた。「なあ、ポム……」「言うなって……」 ポムは、ニヤッと笑った。 最初に出会った時、ポムは辺境伯に俺を売ろうとしていた。 その時の女衒みたいな台詞が、ものすごくリアルに感じる。 なぜって、屋内で働く者が、ことごとく全部〝美少年〟だったからだ。 こんなすごい城なら、リアルメイドさんを見られるかも! と期待していた俺は、辺境伯がホンモノのショタコンおやじと知らされただけの結果に、怖気と
Last Updated : 2026-08-21 Read more