「本当にベッドで眠って良いのかしら?」流星がシャワーを浴びている間に瞳はベッドの上を整えた。流星の手で準備された寝袋が、フローリングの上に敷かれているのを見て顔を曇らせる。(背中痛くならないかしら?)この寝袋は自分にとっては星空を見せてくれて、人の体温の温かさを感じさせてくれる素敵な寝袋だ。だけど普通の人にはとりたてて変哲のない寝袋だ。(まだ完治してないのよね。傷口にこたえないかしら)ベッドを整えるために布団やベッドのフレームに触れると、瞳の前にはところどころ過去が見えた。意識して触れないようにしているが、このベッドの前にクローゼットがあり、流星が着替えている過去が見える。風呂の中で大切なところは見ておりません!と宣言したけど、お着替えのトランクス姿は、今まさに見ていますと告白する勇気もない。暑い日には、上を着ずにそのままベッドに横になる日もあるようで、過去の流星は無防備に瞳の目の前で横になる。流星さんが健全な男性なのはわかったわ。でも、このベッドの周りが一番濃厚なのよ困ったわね……自分がここに寝てシーツに触れることを想像する。自分が見て不快になるものは一つもない。なぜなら生活の一コマで、情事でもなんでもないからだ。一人で消毒をして肩にガーゼを当てる姿も見えている。でも、これは完全な覗きと同じだわこういう時、相手は見られている範囲を知りたいもの?これから傷を初めて見せる相手が既に知っているというのは気持ち悪いだろう。かといって白々しくここが傷なのね?と初めてのフリをして触れるのも嫌な人間になる気がした。(素直に見えたものは見えたと言おう……嘘はつきたくない)そのとき、室内にふわっと暖かい空気が混じり合った。どうやら流星がシャワーを浴び終えたらしい。「じゃあ、お願いしても良い?」濡れた髪をタオルで拭き、上半身裸で短パン姿の流星がベッドに近
Last Updated : 2026-10-04 Read more