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Todos los capítulos de 俺がラスボス?: Capítulo 61 - Capítulo 70

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61.精霊との契約

シルフから言われた事でその場の全員が固まった。 「魂が二つ…ある?」 「うん。そのもう一つの魂がきっとこの禍々しい魔力なんだろうなと思うよ」 きっとアイツのことを言ってるんだろうな。 それをわかってるのは俺と…ルーナさんだけか。 「ユウキ?ユウキが二人いるってこと?」 ハルが不思議そうに聞いてくる。 「どうなんだろうな?実は二重人格とか?」 恐らくそういう事なんだろうけど、正直には話せないな。 「それでシルフ。俺達はシルフと契約しに来たんだけど…その禍々しいのがあるとダメか?」 「んー。キミはあくまで今話してるキミが、キミなんだよね?」 「そのつもりだ。と言うより俺の中にもう一つ魂があるって言われてもピンとこないんだよな」 「まぁ話してても悪い人じゃなさそうだしなぁ。そちらの女の子はとても良い魔力してるしね」 ハルを見てシルフが言う。 するとジュリアさんが出てくる。 「シルフよ。この二人はマリクの爺さんも力を貸してくれてるんだ」 「あー。そーなんだね。爺ちゃんが大丈夫だってなってるなら大丈夫かな。いいよ。契約しようか」 マリクさんってそんな影響力あるのか。 魔力の精霊だったか。 「マリクの爺さんは、この辺の精霊の長みたいな存在だからな。爺さん以上になると大精霊か、精霊王ぐらいのもんじゃないか?」 …そんな偉かったのね。 「さぁ。契約しようかー。二人とも手を出してー」 シルフがそう言いながら近づいてくる。 「こうか?」 「これでいいー?」 シルフが俺とハルの手に触れて言う。 「うん。いいよー。じゃ。契約ー!」 シルフの言葉と共に緑色の光が発せられ、 俺とハルを包み込む。 「これは…」 「なんか気持ちいいね!」 しばらくすると光が収まる。 「はい。これで契約完了だよ」 思ってた以上にアッサリだな。 なんかもっと試練みたいなのあるかと思ってた。 「シルフちゃん!契約したら何ができるようになるの??」 ハルが質問をする。どうでもいいがちゃん付けいいのか? 「契約した事で、ハルは風属性の魔法も制限なく扱えるようになってるはずだよ。ユウキに関しては元々適正があるから、集中をしなくても魔法を発動させられるようになってるはず。具体的に言うと力ある言葉を言わなくても魔法を放てるよ」 「つまりウインドカッター
last updateÚltima actualización : 2026-09-30
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62.火の祠へ向けて

「ハルよ……。それは……お前の役割の事を言ってるのか?」 ジュリアさんの問にハルが答える。 「うん!そーだよー!」 ……おい。 「……あー。そのなんだ。ハル?役割をそんな簡単に言わない方がいいぞ?」 「もちろん!わかってるよー!でも二人は仲間でしょ?」 ハルから満面の笑みで放たれたその言葉に、ジュリアさんとゼノンが赤面する。 「……これはズルいな」 「……あぁ。ユウキはいつもこれを喰らってるのか」 どーだ。うちのお姫様の天然の可愛さは。 不意打ちでやってくんだぞこれが。 「俺の気持ちがわかったか?」 「あぁ。よーくわかった。これは守りたくなるな」 とゼノン。 「不覚にもちょっとドキッとしてしまった」 とジュリアさん。 「みんなしてどーしたのー?」 「ハルの可愛さでやられていたが、話を戻そう。ハルよ。役割の事は…本当なのか?」 「うん!本当だよ!」 「まじかよ…。それは流石にとんでもない物背負わされてるじゃねーか」 「んー?そう??」 「そう?ってお前。世界を破滅から救うとか、そもそも何をどうすれば?って話じゃねーか」 ゼノンの言うことももっともなんだよな。 これ!ってゴールは無いんだよな。 そもそも判定は誰がすんだ? 「そうだねぇ。でも大丈夫だよ!」 「何か考えがあるのか?」 「んー。私は無い。…けどユウキがいるから、きっと大丈夫!」 「え?俺??」 いきなり不意打ちで飛んできた言葉で驚く俺。 「うん!頼りにしてるよ!」 …だからその笑顔でその台詞はズルいねん。 「これは責任重大だな?頑張れよユウキ」 ゼノンに肩を叩かれる。 「…最善を尽くします」 と言うか。最善を尽くすも何もラスボスはここに居るんだよね。ラスボスが最善を尽くすって何をやねん!って話。絶対言えないけど。 「しかし、ハル。あんまり誰彼構わず言うんじゃないぞ?」 「うん。わかってるよ。ユウキが信用してるなって人だけにしてるよ」 うん。ゼノンにも言われたけど責任重大ですね。 そんな会話をしながら四人で神殿へ戻ってきた。 「おかりなさい!皆さん」 ルーナさんが迎えてくれる。 「ハル。シルフの事マリクの爺さんに伝えに行こうか。精霊石の件は話しておいた方が良い」 「うん!わかった。行こー」 ジュリアさんの誘いにハルが答え二
last updateÚltima actualización : 2026-09-30
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63.火の精霊

火の祠へは何も問題なく到着した。 火の精霊イフリートにも問題なくあえた。 契約もハルはすんなり終わった。 なんなら精霊石もサクッと貰った。ハルが。 なのに…どうしてこうなるんだ? 「よーし。準備はいいな?」 「準備も何もなんで俺は戦わないといけないんだ?」 そう。今俺はイフリートの用意した炎を纏ったゴーレムと対峙していた。 「お前の中の魔力が気になってなぁ。まぁ、マリクの爺さん、シルフの小僧が認めてんだから問題はねぇんだろうけどなぁ」 「ならいいじゃないか?」 「個人的にお前の強さに興味がある。なんて言うか魔力関係なくお前が気になるのさ」 んー。よく分からんが…。火の精霊は戦闘狂なのか? まぁ、やるしかないな。 「ユウキー!頑張れー!」 ハルが後ろで応援してくれる。 うん。そうだな。命かけての戦いってわけじゃないし、ハルの前で良いとこ見せられるチャンスじゃないか。 「よし。やろうか」 そう言って俺は闘気を高める。 ついでに左手でいつでも魔法を放てるよう意識だけする。 「よーし!ゴーレムよ!いけ!叩き潰せ!!」 「グォォォォォォ!!」 叩き潰せはダメだろ…。命かけちゃってるじゃん…。 正面から突っ込んで来るゴーレムのタックル?をサイドステップで躱す。 フライの魔法の応用で軽くステップするだけでちょっとした高速移動になるようになった。 「おー!ユウキ速い!かっこいい!!」 ハルの声援が届く。 ……悪くないな。 「よし。こっちから行くぞ!」 そう言って左手からウインドカッターを四発放ち、ゴーレムの両手両足を狙う。 とりあえず足止めだな。手を狙ったのはガードと反撃が少しでも遅らせるためだ。 着弾と同時にフライで飛び上がり、 ありったけの闘気を込めた剣でゴーレムの核を狙う。 キッィィィィン!! 俺の振り抜いた剣はゴーレムの核を真っ二つにしていた。 「勝負あり!」 ジュリアさんが声をかけてくる。 「ふむ。お前やはり強いな。その嫌な魔力持っていたら心ごと呑まれてしまいそうなものだけど、呑まれずにいるだけあって芯が強いな」 イフリートが褒めちぎってくれる。 「そーだよ!ユウキは強いんだよ!かっこいいでしょ!?」 ハルがなんか言ってますね。 あの指輪の一件以来ハルがすごいんです。 なんて言うか我慢しな
last updateÚltima actualización : 2026-10-01
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64.大精霊

神殿に戻ってきた四人はそのままマリクさんの元へ。 「ホッホッホ。おかえり」 「ただいまマリクさん!マリクさんが大精霊なの?」 こうゆう時ウチの姫様は空気読まずにどストレートに行くから気持ちいいよな。 「うむ。そうだのぅ」 しれっと答えたな。 「えー。じゃあ初めから言ってくれれば良かったのにー」 「ホッホッホ。まぁ意地悪をした訳じゃないのだよ」 ふむ…意地悪をした訳じゃない…か。 となると…… 「大精霊と明かすには何か条件があったか。……そうだな。精霊石を受け取るか、二体以上の精霊と契約する…って所か」 「……相変わらず可愛げがないのぅ。ワシの説明するターンではないのか?」 お。どうやら当たったようだな。 「ビンゴか。まぁ精霊石の方が本命かな?」 「……その通りだのぅ」 「ユウキ凄いね!」 ハルが尊敬の眼差しで見てくる。 あ、これ気持ちいいやつだ。 「まぁ、マリクさんもハッキリとは言えなかったけど精霊との契約を進めてくれてたし、ハルなら精霊石もらえるって確証もあったんじゃないか?」 「うむ。ハルちゃんなら間違いなくどちらかには気に入られるとは思っておった。正直シルフとイフリート両方からもらえるとは思ってなかったがのぅ」 あれ?両方からって凄いことだったのか? 「一精霊から貰えるだけでもとてつもない事なのだよ。以前ハルちゃんのファイヤーアローが上位魔法使いか、精霊かと言ったじゃろ?」 あー。あったな。そんなこと。 俺が頷いて見せると、 「精霊が召喚出来ると言うことは、最上級の魔法使いと同じ火力で、無限の魔力を持つものを自由に呼び出せると言うことだのぅ」 「それを二体か。つまりハルを相手にすると、風と火の最強火力が着いてくると」 「そういう事だのぅ」 あら。うちのお姫様また一つ最強に近づいたのね。 これはゲームとかだと、世界を救う者として、例えば勇者として覚醒してる感じかな? 「んー。ユウキ?わたし……凄いの?」 「おう。凄い。ハルはめちゃくちゃ凄いぞ」 「……えへへ」 うちの勇者は可愛かった。 なにその、えへへって。可愛すぎだろ。 「さて。ハルちゃんや。手を」 「ん?こう?」 「よし。……ほい。これで契約完了じゃ」 「マリクさん……俺は?」 何となく返答は分かっているが…。 「ユウキ殿は精
last updateÚltima actualización : 2026-10-02
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65.出発

「こんな感じかのぅ。コレの特徴としては、無属性の所だのぅ」 「他の属性と何が変わるんだ?」 「わかりやすく言うと防げ無いのだよ。まず属性軽減ができない。そして魔法無効に対しても効果がある」 「属性軽減はわかるとして魔法無効も貫通するのはなぜだ?」 「…魔法じゃないからだのぅ。コレは魔力だから」 「……なんか屁理屈っぽく聞こえるぞ?」 例えば火無効の敵に炎は効くみたいな。 元は同じなのに違う言い方、状態だから違う。って感じ? 「ホッホッホ。詳しく説明してあげても良いが、多分理解するのに数日かかるぞい?」 「OK。そういうものだと理解した」 まぁ結果がそうなるならいいだろう。 「マリクさん、それどうやればできるの?」 「ハルちゃんや。契約したからもう難しいこと考えずに出来るはずじゃぞ。こないだジュリアちゃんから教わったやり方で間違ってないからの」 「んーこないだの……こうかな?えい!」 ハルが空に向けた手から魔力を放つ。 マリクさんに比べれば少ない光だったが上空へ飛んでいった。 「あ。できたー!」 「上手じゃの。しかしワシと契約せずにコレを発動できるようにしたジュリアちゃんは改めて凄いのぅ」 「だが、大した威力にならんぞ?」 「発動出来てるのが凄いのだよ。修練を続ければその内モノになるさ」 「さて、じゃあ次はエルバだな。……ちなみに四大属性全て契約しとくと良いことあるのか?」 「ん?まぁ純粋にハルちゃんが最強になる。って言うより、あのミナトと戦うなら必要になるが正しいかのぅ」 「どういうことだ?」 「ルーナから聞いたが、真偽はわからぬが魔王の魂を錬成したとか。もしもそれが本当なら、再度封印するしかないかもしれぬ。そうなると四属性の精霊の力が必要になる。と言うことだのぅ」 「なるほど……。ハル責任重大だな…って理解したか?」 「んー。とりあえず何となく」 「何となくって……大丈夫か?」 「んーユウキが理解してるなら大丈夫じゃない?」 笑顔で丸投げしてきましたね。 「マリクさん。契約したのはハルだけど色々俺が詳しく聞いてもいいか?」 「知らん仲ではないからのぅ。ではユウキ殿に説明しておくかの」 その後マリクさんから封印について詳しく説明してもらった。 四属性の精霊の力を合わせると云々。 正直よくわからなか
last updateÚltima actualización : 2026-10-02
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66.二人旅

「ユウキ!そっち行ったよ!」 「OKだ!……セイッ!」 ハルと二人きりになりエルバへ、道中の魔物を倒しながら進んでいる。 そういえば、どちらか一人だけで戦わない。というルールを二人で決めた。というよりハルが決めた。 「ふぅ。やはり神殿やタリス周りとはちょっと魔物が変わってきたな」 「そーだねー。サソリとか蛇とか増えてきたね」 「この山を越えるまではその辺ばかりかもな」 エルバへ向かう途中の山、通称レイクマウンテンを進んでいた。 湖の山とはなんでしょうね? 「この先にギルド運営の施設あるはずだよね?」 「あぁ。頂上近辺って言ってたからあの辺だと思うぞ」 見ればもう少しで頂上へ到達しそうだ。 なんで頂上なのかって? まぁその先に続いてる道が見えないからな。 「後ちょっと油断しないで行こうな。……ハル?疲れは大丈夫か?」 「うん!大丈夫!……あ。やっぱ疲れたかもー。抱っ……」 「元気があってよろしい!」 最近ことある事に抱っこをせがんでくるんだよな。 まぁやり方が下手すぎて失敗してるけども。 「むー。いいもん。……部屋でくっつこうっと」 「何か言ったか?」 「なーにーもー」 そんな話をしていると頂上に着いた。 「わー。凄ーい!」 「なるほど。レイクマウンテンってのはそういう事か」 頂上は広い台地になっていてその半分以上の面積が湖になっていた。 「しかし頂上に湖ってどうなってるんだ?普通は山に降った雨が山を伝って麓に湖ができるって感じだろ?」 「そーなの?流石ユウキ物知りだね!」 大学生よ。勉強しような。 「まぁ深く考えても仕方ないか。精霊とかいる世界だもんな。きっと何かそういう事なんだろう」 「そういう事ー!あ、あそこ施設かな?」 湖の麓にギルドの施設と思わしき物をハルが見つけた。 二人でそこまで進んでいく。 施設に辿りつくと… 「はい。ギルドの登録ある方ですかねー?」 「どうも。…ギルドカードです」 「私のもー!」 二人でギルドカードを出す。……ここまで変な噂届いて無いだろうな? 「……はい。確認取れました。タリスのジュリア様から、お部屋の指定がございますね。」 「え?指定?」 「はい。お渡しする物資もあるからと
last updateÚltima actualización : 2026-10-04
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67.港町エルバ

翌朝目を覚ますとハルは俺の背中にくっついたままだった。 何だかんだ一緒に寝るの慣れてきたな。むしろ俺も寝付き普段よりいいかも……。 とりあえずハルを起こさないようにゆっくり動いてベッドから降りる。 「……んー。……ユウキ?」 はい。起きました。失敗です。 「悪い。起こしちゃったな。起こさないようにゆっくり起きたんだが」 「んーーーっとぉ。ん?ユウキの体温感じなくなったから起きたんだよー?」 ハルが伸びをしながら言ってくる。 つまりなんだ?起こさないで俺だけ起きるのは不可能ってことか? 「ハルも起きるか?」 「うんー。起きるー」 二人でベッドから降りて…腕輪に収納した。 これどうなんだろうね?神殿にこのベッドあるんでしょ? それから朝食を済ませ… 「さて。出発だな。ここからは魔物が変わるみたいだから気を引き締めて行こう!」 「はーい!」 エルバへ向かって出発した。 道中魔物は思ったより苦戦しなかった。 と言うかハルの広範囲の魔法を先に放つ事で魔法しか効かない魔物は倒れ、残った魔物を俺が倒すってだけの作業になってしまった。 魔石も結構貯まったな。 金に困ってる訳じゃないけど、一度換金するほうがいいかもしれないか? んで、ハルと街でデートでもしようかな。 ……精霊探すにも情報は必要だし。まぁ今のハルならそんな理由なくてもデートしようってなると思うけど…。 という俺の考えをハルに伝えると… 「する!デートする!…ふへへ…楽しみぃ」 めっちゃ食いつき良かったです。 エルバ着いたら、まずはギルドで換金して、街のオススメスポット聞かなきゃねとか話をしてたらエルバ到着しました。 ハルと会話してるとほんと時間経つの早いのよね。 「喋ってるとあっという間だねぇ」 ハルも同じこと感じてくれていたようです。 エルバの街へ入った。 「んー。潮の香りするねー!地元思い出すなぁ…」 「そーか。ハルの地元は海近いんだっけか」 「そーだよー。実家は海まで歩いて三分だったよー」 …そうすると、この港町だとハルには辛い感じになっちゃうかな?元の世界思い出しちゃって……。 「海近いならお魚料理あるかなー?ユウキ!早く色々回ろうよー!……まずはギルドだっけ?あ、でも宿も取らなきゃだね!」 ……ぜっんぜんそんな感じはありませんでした。
last updateÚltima actualización : 2026-10-04
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68.北の森へ向けて

冒険者ギルドでマチスさんと話をし、ギルドを出る。 「じゃあとりあえず宿を取らないとな」 「うん!どんな宿かなぁ?」 ギルドから近いマンボウ亭にはすぐついた。 しかし、この世界にもマンボウっているのかな? 魔物もいる海でマンボウとか絶対生きていけないだろうに。 「ここだね!…お邪魔しまーす」 ハルと二人で中に入る。 「いらっしゃいませー。お泊まりでよろしいですか?」 「はい。二人で…数日間連泊するかもです」 「かしこまりました。一部屋でよろしいでしょうか?」 「大丈夫でーす!」 もう一部屋に対して何も思わなくなったな。 …いや一緒に寝るのも慣れただけで未だにドキドキしますけどね? 受付で鍵を受け取り部屋へ入る。 「しかし、いつも思うんだけど、この腕輪のお陰で部屋へ、とりあえず入ってもやることないんだよな」 本来であれば部屋に入って荷物置いたりするんだろうけど、腕輪のお陰で基本手ぶらの俺達は特に何もない。 「そーだねー。でも、部屋入る時いつも楽しみだよ?どんな部屋かなぁ。って」 「それはそうなんだけどな」 今回の部屋は普通の部屋だった。 ベッドは二つあり、その他にテーブルと椅子、鏡等。 いやそれが普通なのよ? ベッドが1ね一つしかないとか、そのベッドがハート型とか。それが普通じゃないのよ? 「そーかー。今度からベッド要りませんって言うのもアリかなぁ?ねえ?ユウキ?」 「毎回あのベッド出すの?そもそも宿屋で何も無い部屋でお願いしますっておかしいでしょ?」 「アハハ。確かに。そーだねぇ。…二人で寝るにはベッドが狭い…いやコレはコレで…」 …なんかハルさんブツブツ言ってるけど聞こえないふりしておくか。 「さてとりあえず街を散策しようか」 「うん!街ブラデートだね!」 二人で宿を出て街に繰り出す。 マチスさんの言う通り港町だけあって、賑やかな街だった。 「ハル…。人が多いからはぐれないようにな?」 そう言って手を差し出す。 「うん!離さないでね?」 ハルが手を握ってくる。 そのセリフはちょっと威力が高いですね。 それからいくつか店を周り買物をして飲食店へ入った。 「珍しい物も色々あったね!」 「あぁそうだな。異世界っぽいのもあったな。この石とかな」 「ね!元の世界で言えばGPS?」 「だな。これ
last updateÚltima actualización : 2026-10-05
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69.森の入り口

二人で北の森を目指して歩く。 道中の魔物はエルバに向かう途中の連中と変わらなかった…が。 「なんか堅い気がするな…」 「そう?私はそんな感じないけどなぁ」 まぁ貴女の火力はずば抜けてますからね。 元々オーバーキルならそりゃ変わりませんよね。 「剣で切るとな…これまで手応えがほとんど無かったんだけど、ちょっと切る時に…なんて言うのかな切ってる感じがするんだよ」 「そーなの?」 刃が通らないとかそういうのではないんだけどな。 でもダンジョンでの件もあるし、違和感には敏感でいないと。もうハルを危ない目に遭わせたくない。 「まぁ問題ないレベルだとは思うけど油断はしないでおこうな。ハルも何か違和感とか感じたら教えてくれな?」 「うん!わかったよー」 それから程なくして森の入口に着いた。 「ここか。なんて言うか…」 「…うん。ちょっと嫌な感じするね」 事前に聞いていた話では、迷いの森の通り迷いはするが、こんな嫌な感じがするような話は聞いていなかった。 「やっぱり今日は無理に入る必要はないな」 「…うん。でも……」 ハルが気になる素振りを見せる。 「どうした?何か気になるのか?」 「うーん。なんて言うか…放っておいちゃダメな気がするの」 「…ふむ」 ハルがそんな無理をして冒険するような子じゃないよな。でも何か気になる…と。 救う者の何かが引っかかってるのか? 「ハル。マリクさん召喚してみよう。この状態が普通じゃないかどうかマリクさんならわかるんじゃないか?」 「そっか!うん!……この石で魔力を込めて…マーリークさーん!」 あーそーぼ!って言いそうなテンションだな。 ハルが精霊石に魔力を込めて呼びかけると強い光を放ち… 「呼んだかの?」 マリクさんが現れた。 「もう水の精霊に会えたのかのぅ?早いのぅ?」 「いや、まだなんだ。森まで一度下見に来たんだが、森の雰囲気がちょっと気になってな。マリクさんに聞いてみようと思って」 そんな事で大精霊呼び出すのは失礼だったかな? 「ふむ…。これは…」 マリクさんが森を見て厳しい顔つきになる。 「あまり良くないかもしれんな。ワシを呼んで正解だったかもしれん。二人きりで入らなくて正解じゃ」 おっと。良かった
last updateÚltima actualización : 2026-10-05
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70.襲来

エルバの街へ戻ってきて門番に挨拶をする。 「おう!お前らちゃんと戻ってきたな!いい子だ!」 めちゃくちゃ笑顔で迎えられた。 そんなに喜んでもらえるものなのか…。 「あぁ、ちゃんと忠告は守ったぞ。ただ……」 森の様子があまり良くないことを伝える。 「そんな事はこれまで無かったな…。情報ありがとうな。ついでに悪いんだがギルドにこの事を伝えてもらえるか?俺はこの北門の守りを固めるよう上に伝えてくる」 俺の話を疑いもせず直ぐに行動に移してくれるのか。 やっぱりこの人めちゃくちゃ良い人だな。 「わかった。マチスさんには俺達が伝えに行くよ。…何か起こるかもわからないがアンタも気をつけてくれな」 「あぁ。気を引き締めておくよ!」 門番と別れギルドへ向かう。 あ、名前ぐらい聞いておけば良かったかな…。 そのままの足でギルドへ向かい、 受付に緊急事態だと伝えマチスさんを呼んでもらう。 こないだと同じ部屋で待っていると直ぐにマチスさんが来た。 「北の森の異変と聞いたが?」 世間話も無しに本題へ。 この人も動きが早いな。 「うむ。ワシから説明しよう」 「貴方は…ルーナ様の所にいらっしゃるマリク様ですね?」 「いかにも」 おや?ルーナさんもマリクさんも様付けなのか? え?偉いのこの人達? よく考えてみると神殿の立ち位置って…? と考えたが、本題の話が優先だな。 後でタイミングあったら聞いてみよう。 そこからマリクさんが状況を説明した。 「魔力の異常な高まりか…。魔力のダンジョンの件はジュリアさんからも聞いている。…マリア!マリア!ちょっと来てくれ!」 扉の外の誰かを呼ぶマチスさん。 …ジュリアさんはさん付けなのか。 「はい!マスターどうしました?」 現れたのは受付の女性だった。 あ、この人がマリアさんね。 「ギルド長権限で今エルバの街にいるCランク以上の冒険者を集めてくれ。内容は…北の森の異変調査防衛だ。」 マリクさんから聞いたとはいえ、このタイミングで防衛まで決めるのか。 「かしこまりました!」 そう言ってマリアさんは走っていく。 「マリク様、そしてユウキ、ハル、君達も手を貸して貰えるだろうか?一旦朝まで北門の防衛力を最大にする。その後、日が登ったら実力者で北の森へ向かう」 「そこまで即決してしまうのか?まだ
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