シルフから言われた事でその場の全員が固まった。 「魂が二つ…ある?」 「うん。そのもう一つの魂がきっとこの禍々しい魔力なんだろうなと思うよ」 きっとアイツのことを言ってるんだろうな。 それをわかってるのは俺と…ルーナさんだけか。 「ユウキ?ユウキが二人いるってこと?」 ハルが不思議そうに聞いてくる。 「どうなんだろうな?実は二重人格とか?」 恐らくそういう事なんだろうけど、正直には話せないな。 「それでシルフ。俺達はシルフと契約しに来たんだけど…その禍々しいのがあるとダメか?」 「んー。キミはあくまで今話してるキミが、キミなんだよね?」 「そのつもりだ。と言うより俺の中にもう一つ魂があるって言われてもピンとこないんだよな」 「まぁ話してても悪い人じゃなさそうだしなぁ。そちらの女の子はとても良い魔力してるしね」 ハルを見てシルフが言う。 するとジュリアさんが出てくる。 「シルフよ。この二人はマリクの爺さんも力を貸してくれてるんだ」 「あー。そーなんだね。爺ちゃんが大丈夫だってなってるなら大丈夫かな。いいよ。契約しようか」 マリクさんってそんな影響力あるのか。 魔力の精霊だったか。 「マリクの爺さんは、この辺の精霊の長みたいな存在だからな。爺さん以上になると大精霊か、精霊王ぐらいのもんじゃないか?」 …そんな偉かったのね。 「さぁ。契約しようかー。二人とも手を出してー」 シルフがそう言いながら近づいてくる。 「こうか?」 「これでいいー?」 シルフが俺とハルの手に触れて言う。 「うん。いいよー。じゃ。契約ー!」 シルフの言葉と共に緑色の光が発せられ、 俺とハルを包み込む。 「これは…」 「なんか気持ちいいね!」 しばらくすると光が収まる。 「はい。これで契約完了だよ」 思ってた以上にアッサリだな。 なんかもっと試練みたいなのあるかと思ってた。 「シルフちゃん!契約したら何ができるようになるの??」 ハルが質問をする。どうでもいいがちゃん付けいいのか? 「契約した事で、ハルは風属性の魔法も制限なく扱えるようになってるはずだよ。ユウキに関しては元々適正があるから、集中をしなくても魔法を発動させられるようになってるはず。具体的に言うと力ある言葉を言わなくても魔法を放てるよ」 「つまりウインドカッター
Última actualización : 2026-09-30 Leer más