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Todos los capítulos de 俺がラスボス?: Capítulo 21 - Capítulo 30

76 Capítulos

21.魔力、魔法とは

資料室で丸一日調べ物をした次の日。 「さて今日は闘気だな。正直ワクワクしてる」 「え?そうなの??私はよくわからないなぁ」 やはりこれは男の夢。いやロマンと言ってもいいのだろう。女にはわからんのだよ! 「まぁ旅をする上で必要になるだろうし頑張ろうな」 「それはそうだね!」 「こちらの部屋になります」 今回ももれなくルーナさんに案内してもらった。 本当に色々助かってるよな。 良い人だよ。 たまにニマニマしてくるけど。 ルーナさんが扉を開け声をかける。 「ゼノンさんいらっしゃいますか?」 「おー。ルーナの嬢ちゃんいらっしゃい」 部屋の中から返事が聞こえてくる。 「お。その二人が今回の異世界人だな?私はゼノン。よろしく!」 部屋の中から出てきたのは…額から角の生えた人?だった。 「よろしく頼む。俺はユウキだ」 「私はハルです!…角生えてるー!すごーい!」 こういう時ハルはすごいと思う。 思ったこと口に出せるって言うか出ちゃうって言うか。 「ハッハッハ。元気なお嬢ちゃんだな!この角は本物だぞ?俺は竜人族だ」 おっ。新しい異世界ファンタジー要素来た! 昨日調べ物した中でこの世界の人種は調べていたが…。いきなり会えるとは。 てっきり闘気についても精霊が対応してくれると思ってた。 「竜人族…ってことは竜…ドラゴンもやはりこの世界には存在するのか?」 「かなり数は少ないがな。俺たち竜人族は古代に竜から血を分け与えてもらった者たちの末裔だ」 おー。ファンタジーだ! 「さて闘気を学ぶって事で良かったんだよな?」 「はい!ちなみに闘気ってなーに?」 ハルの質問が飛ぶ。 「よし。じゃあ闘気が何なのかから説明しよう。まずは見せてみるか。…ハッ!」 ゼノンさんが気合いを入れると身体からオーラが立ち上る。 「おー。なんかよく分からないけどすごーい!」 感想がバカっぽいぞハル…。 「このオーラが闘気そのものだな。これで何が出来るかって言うと、大きく分けて3つある。何だかわかるか?」 「えーわかんないよー」 3つか…。 「そうだな…身体強化は何となくわかる。あと2つか」 「おー。そうだな。身体強化はその通りだ。根本的な肉体の強化だな。ちなみにその場合今の俺のようにオーラを纏う必要はない。この纏っている状態が2つ目。オーラ
last updateÚltima actualización : 2026-09-02
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22.闘気

「では闘気についてだ。魔力と違って闘気は命の無いものには宿らない。魔力生命体にもだ。つまり魔物や精霊は闘気を持たないってわけだな」 「その言い方だと魔物と精霊は似た者ってことか?」 「本当にお前はいい所ついてくるな。近い存在ってのは否定しない。が全く違う。それについては魔物と精霊の違いについて話さないといけないんだが…」 「だが?構わないぞ。知らないより知ってるほうがいいだろう?」 「いや、そっちのお嬢ちゃ…ハルは大丈夫か?なんか眠そうだが」 そう言われてハルの方を向く。 あ。眠そうだな。 「なんか難しい話ばかりで飽きてきたよー。闘気覚えに来たんじゃないのー?」 お姫様は座学は苦手なようだ。 って君大学生だよね? まだ本業は学生だよね? 勉強しようよ。 「ハル?大丈夫か?…ゼノンさんその辺の話はまた今度でも大丈夫か?今日は闘気の方で頼みたい」 「その方が良さそうだな。ちなみにさん付けはいらんよ。ゼノンでいい」 「そうか。わかった。ゼノンと呼ばせてもらうな」 「おう。じゃあ改めて闘気の話な。生命力のあるものにだけ宿るちからなわけだが。それが何故かって言うと闘気ってのが生命力そのものだからだ」 「生命力そのもの…。そうすると闘気を使うと寿命が縮むってことか?命を削る的な?」 「あー。ちょっと違うな。難しい話をするとハルが寝ちまいそうだから簡単に言うが、闘気においての生命力は違うんだ。んーなんて言うとわかりやすいか…そうだな。スタミナ…体力と言うとどうだ?」 「…つまり回復するものってことか?」 「おーそうだ!それがしっくりくる!その場では消耗するが休めば回復する生命力だな。もっとも、使い方によっては回復しない生命力…寿命かな?を消費してしまうこともある。まぁそっちの方がとんでもない力を使えたりするんだがな」 「つまり文字通り命を燃やしてって感じか」 「その通りだ。だがそれは奥の手ってやつだな。命を燃やすなんて普通はするべきじゃない。だから俺が教えるのは…なんて言うか普段使いのやつだ。命を削るなんていいことはない。生きて生き続けるやつが一番強いやつだ」 なんて言うか…。ゼノンは本当に良い人なんだろうな。善の人というか。 教えてる相手が破滅させるモノと知ったら…どう思うんだろう?
last updateÚltima actualización : 2026-09-02
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23.二度目の邂逅

「ハルはどっちが…って何となく瞑想でいけそうな気がするな」 この子魔力の時の実績があるからな。 「うーん。そうかなぁ。ユウキはどっちがいいの?」 「んー。ゼノン別にこれは両方やってダメってことはないよな?」 「あぁもちろんだ。とりあえず瞑想にするか?」 「あぁ。そうしようと思う。それでダメならだな」 別に最初からリスクを負う必要はない。 なんか…ハルに置いていかれそうな予感はするが…。 「ハルもそれでいいか?」 「うん!ユウキの決めたのでいいよー!」 はい。いつも通りの丸投げ頂きました。 元気があってよろしい。 「わかった。俺も無理をする必要はないと思うぜ。じゃあこっちでやろう。着いてきてくれ」 そう言うとゼノンが歩き始める。 俺達もそれに続く。 「ここだ。この部屋は瞑想に適しているんだ。この部屋の壁に使われてる鉱石はブライトストーンって言ってな。このブライトストーンは闘気を吸収する性質がある。武器や防具に組み込んで闘気の利用効率を上げたりするんだが、瞑想で闘気に目覚めるのにも効果がある」 「なるほどな。で瞑想は何かやり方あるのか?」 「いや特にないな。各々がやりやすい形で集中してくれればいい」 まぁ瞑想って言うとやはり坐禅のイメージか。 と横を見るとハルも同じことを考えていたのか坐禅を組み始め…あ。胡座しか出来ないらしい。 身体硬いんだな…。 「これでいいかなぁ。後は眼を瞑って…」 早速始めてるな。 よし。俺もやるか。 俺は意外と身体柔らかいので坐禅組めるのだ。 「…」 身体の中に闘気…。 生命力か。そんな事意識したことないからなぁ。 まぁ焦らずやるか。 「…」 (…キ…。) 「…」 (キコエルカ…) この声は…。 あの黒い力…。 俺の意識は沈んでいった。 〜〜〜 「ここは…?」 目を開いて見ると真っ暗な空間にいた。 (ココハ貴様ノ心ノ中ダ) そう聞こえると目の前にソイツは現れた。 「お前は…あの黒い力の…」 (ソウダ。) 「また俺を暴走させるつもりか?」 思わず身構える。 (安心シロ。ソノ腕輪ノチカラデ今ハ何モデキン) 「じゃあ何をしにきた?」 (貴様二話ヲシニナ)
last updateÚltima actualización : 2026-09-03
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24.闘気修行

「闘気のコントロールってのは具体的にどう練習するものなんだ?」 「あぁ。それなんだが2人ともオーラを出せるようになったからな。まず身体強化だが外に出せるようになったオーラを改めて体内に留めるイメージだな。それによって身体強化に繋がる。次に身体全体から出ているオーラを1箇所に集中する。それで攻撃したり防御したりといった感じだ。最後に放出だが、これが一番難しい…はずなんだがお前らはサクッと終わらせそうだなぁ」 あ。何か遠い目しちゃってる。 まぁハルとかはそうなりそうな予感は俺もしている。 「まぁずっと出来ないよりはすぐに出来る方が絶対いいからな。とりあえず身体強化から始めることをオススメするよ。兎にも角にも身体強化ができないと魔物と戦う上で苦労するからな」 身体強化…つまり筋力とかそう言ったそもそもの肉体の能力を強化するか。 まぁそうでもしなきゃ魔物とか勝てないよな。元の世界だって普通に生きてる人間がライオンに勝てるのか?って話だもんな。 「わかった。じゃあ身体強化から始めよう。ハルもいいか?」 「はーい!いいよー!」 そうして俺とハルは闘気の扱いの練習を始めたのだった。 〜〜〜 闘気の扱いについての練習は終わった。 どうなったかと言うと。 闘気の扱いについてハルはそこそこ苦労した。 多分イメージが最初から無かったんだろうな。 漫画とかあまり見ないようだし。 それでも丸一日かかったが放出以外はほぼ完璧になった。放出だけは上手くいかないが、ゼノンからも、魔法がそれだけ使えれば特に気にする必要もないだろうとの事だった。 一日で何だかんだ終わるとかやっぱこの子天才か。 そして俺はと言うと… 「…ある程度予想はしてたし、覚悟もしてたつもりだ。ハルが一日かけて放出以外問題なくなったのだっておかしいんだ。本来月単位でもおかしくないんだからな」 ゼノンが言う。 「申し訳ない。俺もまさかこんな事になるとは思って居なかった。」 と俺。 「なんかサクッとクリアーするとは思ったよ?だが全ていきなり完璧にこなしてむしろ俺より闘気コントロールが上手いってどーゆー事だ?本当にこの世界に来て初めてか?怒らないから本当の事を言え!」 あー。ヒートアップしちゃったな。 そう俺は闘気に関して本当に産まれた
last updateÚltima actualización : 2026-09-04
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25.脱引きこもりへ

「さて。ユウキ様、ハル様、魔法、闘気と身につけましたね。これで最後の段階に進めます」 「最後…か。神殿近隣で魔物との戦闘訓練だったか」 「最後って言うとなんか寂しいなぁ…」 ハルがちょっと悲しそうだ。まぁ数日だけどここでしか過ごしてないからな。その気持ちは俺も理解できる。 「ハル様。そのお気持ちは嬉しいですが。ハル様にはやるべき事があるのではありませんか?それに大丈夫ですよ。地図ご覧になったでしょう?この神殿はアレスティアの中心にございます。つまりいつでもこちらには来れるのですよ」 「そっかー。ちょっと寂しいけど寂しくなったら遊びに来ればいいんだね?」 「はい!その通りですね!」 寂しがり屋姫も何とか納得したようだ。 「ルーナさん近隣での戦闘訓練はどれくらいになったら合格なんだ?」 「そうですね。これ!と言ったものは無いですが、私達が助けは一切いらないと判断する…でしょうか」 「ルーナよ。それだと既に助けは要らんと思うぞ」 とゼノンの言葉。 「まぁそれはそうなのですが…」 「先立つものを自分達で稼いでからでいいんじゃないか?この辺りの魔物も換金用の魔石はある程度落とすだろう」 魔石か、こないだ調べたな…確か… 魔石 魔物の核と言われるもの 部屋の照明から戦闘平気まで様々な魔導具に使われる 強い魔物ほど大きい魔石を落とす どんな街でも買い取ってくれる窓口がある お金の代わりに魔石で支払いを対応してくれる店もある こんな感じだったか。 「どれくらい貯めればいいんだ?って言っても物理的にそんな多くは持てないか」 「タリスの街で換金するにしても生活するだけであればそこまでは必要ないかと。とは言えあるに越したことはありませんし…。ちなみに荷物についてはご心配なく。こちらをお渡し致します」 そう言ってルーナさんが水晶の腕輪を2つ取り出してきた。…また腕輪か。 「こちらは荷物を収納することのできる力を宿らせてある腕輪です。収納できる荷物はお二人にお貸ししている部屋に収まる量ですね。と言うかあの部屋に収納されます。お二人が旅立たれた後はあちらの部屋はお二人の倉庫になるということですね」 なんと。そういうカラクリなのか。 しかし今の言い方だと… 「腕輪は2つあるがどちらで
last updateÚltima actualización : 2026-09-04
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26.初戦闘

神殿の扉を開けて外に出た。 これがこの世界の初めての外だ。 …空は2回ほど見えたけど 「わぁー。外だぁー!」 「ハル!一人で先に行くなって!」 お前は散歩に行く犬か…。めっちゃ可愛いけど一人になったりするなよ? 「神殿の近くには魔物も出ませんので大丈夫ですよ。ではマリクさん後はよろしくお願い致します」 「うむ。任されたのぅ」 「それではユウキ様、ハル様お気をつけて」 「あぁいってくるよ」 「いってきまぁす!」 ルーナさんに見送られて三人で神殿から離れていく。 しばらく進んでいくと… 「ここから先が魔物が出る地点だのぅ。あまり心配はしていないが気をつけるようにのぅ」 ここからが本番か… 「どんな魔物が出るんだ?」 「そうだのぅ。一番多いのは…。お。早速お出ましだのぅ。ブルーウルフだのぅ」 そこに現れたのは青い毛に覆われた魔物だった。 サイズとしては小型犬ぐらいか…。 ちょっと可愛いな。…アレ倒すのかぁ。 「なんか可愛いね。ちょっと倒すの可哀想」 ハルも同じようなこと呟いた。 「まぁ気持ちはわからんでもないが、アレも魔物なのだよ。ほれルーナから借りた武器でやってみるのだ。この最初の一戦が今後を考えると重要だからのぅ」 「そうだな。ここでダメだったらもうどうにもならないもんな」 神殿を出る前にルーナさんから借りた剣を手に取る。 細身のショートソードと言った所か。 闘気を流しこむとショートソードがうっすらと淡い光を帯びる。 「よし…やってみるか」 「ユウキー!頑張れー!」 ハルの応援はなんて言うか力が漲るな。 剣を持ってブルーウルフに近づいて行く。 ブルーウルフが低く唸りこちらを威嚇している。 次の瞬間地面を蹴り飛びかかってきた。 鋭い牙がこちらを狙う 「っ、このっ!」 俺は横に身を翻し噛みつきを躱し、剣を振り下ろしブルーウルフへ切りつける! ザシュッ! 闘気で強化した事で威力が高まったのか、 大した手応えも無くブルーウルフが真っ二つになる。 そのまま空中でブルーウルフは光になって消えた。 「ふぅ。意外とあっさりだな。そして魔物は倒すと光になるのか」 「初めてでそんなにあっさり倒すのもおかしいのだがのぅ。魔物は
last updateÚltima actualización : 2026-09-05
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27.抱っこ

「……ファイヤーアロー!!」 ハルの言葉共に放たれた大量の炎の矢がブルーウルフの群れへ飛んでいく。 ってあれ?ファイヤーアローって6発ぐらいの炎の矢じゃ無かったっけ? 今ハルが放った矢はどう少なく見積もっても20発程放たれていた。 その結果は4匹のブルーウルフは躱しきれる事もなく、燃え上がり光となって消えていく。 「すげぇ…」 「ふぅ。…なんか気合い入れ過ぎちゃった…かも?」 ハルがちょっと恥ずかしそうに頭を捻りながらこちらへ向く。 「ハルちゃんや、練習の時より格段に魔力の込め方が上手くなってるのぅ。実戦でいきなり何かコツを掴んでしまったかのぅ?」 「えーっと?さっきのユウキの戦い見た時に凄く…ドキドキしたの。それで私も頑張らなきゃ!って無我夢中で…」 「なるほどのぅ。それにしてもファイヤーアローで20発以上発動させられるのは上位の魔法使いか、それこそ炎の精霊ぐらいなものよのぅ。ハルちゃん凄いぞ!」 …いや…ね。 魔力を初めて感じた時からこの子凄いと思ってたのよ?真面目に天才肌と言うかセンスの塊じゃないかと。それにしたってすげぇ。 「ハル凄いぞ。なんか守る!って言ったの恥ずかしくなってきたな…」 「へへへありがとー!でもユウキが居てくれるからだよ?きっとユウキと一緒に居たいって気持ちがあるからこれだけできたんだと思う!」 そんな強くならなくても俺は一緒に居るのにな。 むしろこのままハルが強くなったら俺が用済みになるのでは… それはまずい。非常にまずい! 「そっか。俺もハルと一緒に居られるようにもっと頑張って強くなるよ!」 「うー…う、うん!一緒に頑張ろー!」 あれ?何か間違えたか俺?ハルの反応が微妙だったような…。 「…ゼノンの言う通り助けなんぞ必要なかった。もうこのまま二人でどんどん倒していくのじゃ。後は数をこなせば問題なかろうよ」 マリクさんが呆れ顔でそう言ってくる。 語尾にのぅをつけ忘れてるぞー。 そんなに呆れてる? 「よし。じゃハルどんどんいくぞ!」 「おー!」 二人で魔物退治を進めるのであった。 〜〜〜 それから3時間程が経過した。 3人は神殿まで戻ってきていた。 「お帰りなさいませ!皆様ご無事で何よりです」 神殿へ戻るとルーナ
last updateÚltima actualización : 2026-09-05
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28.出発

翌日はゆっくりした。 ちょっと気になることを資料室で少し調べたが基本的には部屋でのんびり過ごした。 何故かハルに膝枕をせがまれて、無事足が痺れ女子2人の玩具になりました。 最近ハルの距離が近い気がする…。 俺本当に勘違いしちゃうよ? まぁきっと吊り橋効果なんだろうけどさー。 そして… 出発の日を迎えた。 「ではユウキ様、ハル様お気をつけくださいね?」 「ルーナさん色々ありがとう。世話になったよ」 「ルーナさんありがとー!」 「いえ召喚はこちらの世界の都合でお二人を巻き込んでしまっているのです。お礼を言うのはこちらの方ですよ」 あー。そう言えばそうだな。何だかんだ俺はハルと一緒にいれるから幸せだが。 「ユウキ殿。ちゃんとハルちゃんを守って上げるのだぞぅ」 「あぁ。わかっているよマリクさん」 「私もユウキを守るんだからね!」 「コイツら守ってやる必要無いぐらい強いだろ。普通に旅するだけなら何の危険があるんだ?」 そう言いながら神殿の中からゼノンが出てきた。 皆見送りに来てくれてるな。 「ゼノンにも世話になったな。ありがとう」 「よせよせ。何もしてねーよ。いや本当になにもな。それでも世話になったって言うなら…。そうだな…俺ももっと強くなるからどこかで手合わせといこうぜ」 「いやー。別に俺は最強とか目指してないからなぁ」 まぁ男だし強くなりたいって気持ちが無いわけじゃない。けど俺はハルを守れればそれで…。 「えー。ユウキもっと強くなろうよー。サイキョーになっちゃおうよー」 「ゼノン。次会う時はコテンパンにしてやるからな」 「お前は…本当にわかりやすいと言うかなんと言うか」 だってハルが望んでるからな。今まで聞いた事なかったけど強い男好きなのかなぁ。 それならもっと強くならなきゃな。 「さて。話は終わらないが、そろそろ行かないとな。タリスに着く前に日が暮れるのは勘弁だ。いきなり野宿とかしたくないよ」 「野宿…キャンプでしょ?キャンプも悪くないけどなぁ」 能天気お姫様がまた何か言ってる。 この辺りの魔物には確かに苦戦しなかったけど、 だからと言って魔物がウロウロしてる所で野宿何ぞしたくはないよ…。 「ではお二人ともお元気で!何かあればいつでもお立ち寄りください」 「あぁ近くに来たら必ず立ち寄るよ。またな!」
last updateÚltima actualización : 2026-09-06
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29.そしてタリスへ

ハルの機嫌は気づいたら直っていた。 うーん。女心はよくわからない。 まぁ機嫌良くなってくれてればいいか。 そして数時間歩いてようやくタリスの街が見えてきた。 異世界初の街。 ちょっと緊張するなぁ。神殿の皆みたく良い人だったらいいけども…。 ハルが不安にならないように俺がしっかりしなきゃだな。 「ようやく見えてきたなー。こんなに歩いたの初めてだ。身体強化様様だな。半日歩いて魔物と戦ってこの程度の疲れだもんな。元の世界ならヘロヘロになってるよ」 「そうだね!でもユウキと一緒で楽しかったからあっという間だったよ!」 はい。嬉しいです。ちょっとだけ感じてた疲れが全て飛んでいきました。今なら走って神殿まで戻れます。 「ユウキー。タリスってどんな街なんだっけ?」 「えっとな。俺達みたいな召喚された異世界人が、神殿から出たらまず最初に向かう街だな。特にこれといった特産品とかは無いみたい。冒険者ギルドが中心になっている街って話だ」 「そっかー。なんか…つまらない街?」 「ハルにはそうかもな」 「でもユウキと一緒ならどこでもいいや!あ!そーか。ユウキと旅立って初めての目的地か!そー考えたら特別な街だね!」 何その可愛い感想。 あ。もうダメだ俺この子大好きだわ。 「まぁ何にせよとりあえず街に着いたら…まずは泊まる場所確保かな?しばらくこのタリスを拠点にする事になるだろうからな」 「うん!そうだね!あー楽しみー」 そんな会話をしながら気づけば街の門までたどり着いた。街の周りには人の背丈の2倍ほどある塀が囲っていて門もそれなりの強度があるように見える。 門番は…2人か。それと受付が3人。 街に入る人々が受付に並んでいる。 「ユウキあそこに並べばいいのかな? 「ルーナさんの話だとそうだな。この収納の腕輪を見せて神殿から来たって言えば簡単に入れるはずだと」 「身分証代わりにもなるんだね。便利!」 ハルと会話をしながら並んでいると思ったよりすぐに俺達の番になった。 「はい。次の方ー」 受付の女性に呼ばれる。 「よろしく頼みます」 「よろしくお願いしまーす!」 「はい。お二人お名前は?どちらから来ましたか?」 「俺はユウキでこっちはハルです。神殿から来ました。この腕輪を見せろって言われてます」 そう言って収納の腕輪を見せる。 「あ
last updateÚltima actualización : 2026-09-07
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30.ペガサス亭

ペガサス亭に着いた。 うん。漫画とかでよく見る宿屋だな。 一階部分が食堂兼受付。恐らく二階より上が客室って感じかな。 「着いた!さぁユウキ入ろう!」 ハルに腕を引かれるまま宿に入る。 この子は腕を組んでること気づいているのか? こっちの世界に来るまで何度俺がチャレンジして、日和って諦めていたのか知らないだろ? などと一人で葛藤しながら宿へ入る。 「いらっしゃいませー。お二人様ですか?」 受付の女性が迎えてくれる。 この人が来訪者…か? 「2人でーす!」 「お泊まりでよろしいでしょうか?」 休憩あんのかよ…。 あ。まだ腕組っぱなしか…。 「宿泊です。しばらく滞在させて貰いたいんですが、連泊は大丈夫ですか?」 「はい。もちろんです!連泊ですと日にちによってお値段変わります。一泊一部屋銀貨1枚。十連泊ですと九枚になります」 「あー…」 そこで俺は気づいてしまった。 きっと俺も初めての街で舞い上がってたのだろう。 そしてハルに腕を組まれた事がトドメとなったのだろう。 「金ないじゃん。まだ換金してないじゃん」 「あ!そう言えばそうだね!」 無一文で泊まろうとするとかアホか。 やっちまったなー1度出るかーと謝ろうとすると… 「違ってたらごめんなさい。もしかして来訪者ですか?」 「…はい。実はそうです。…コレ」 そう言って収納の腕輪を見せる。 「あ、それはルーナ様の水晶ですね!ちょっと待ってくださいね。…おとーさーん!おとーさーーん!ちょっと来てーー!」 腕輪を見た女性が受付の奥へ声を掛ける。 お父さんか…これはお父さんが来訪者ってことかな? 少しの間を置いて受付奥の恐らく厨房であろう扉から人が出てくる。 「どーしたー?ナツキ?トラブルか?」 「違うよ。お父さんこのお二人来訪者だよ。来訪者来たら呼べっていつも言ってくるじゃん」 「おー。来訪者か。久しぶりにだな。二人組か。俺はトオルだ。知ってるかもしれんが俺も来訪者だ」 事前情報の通りだったな。やはりこの人が来訪者か。 そして娘がいるってことは…こちらの世界に残ることを選択した人ってことか。 「俺はユウキ、こっちはハルです」 「ユウキにハルだな?よろしく!まぁ立ち話もなんだ奥の店の方に行こうか」 「あ、いやそれなんだが…」 そこでトオルさんに魔石を
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