3 Answers
ファンフィクションを書くとき、まず大切なのは原作のキャラクターの声をしっかりと捉えることだと思う。例えば『ARIA』の穏やかな空気感や『ジョジョの奇妙な冒険』のダイナミックな台詞回しを再現できないと、読者は違和感を覚えてしまう。
オリジナル要素を加える際は、あくまで原作の世界観に沿って少しずつ変化を加えるのがコツ。いきなりキャラクターの性格を変えるより、『もしもあの時あのキャラが別の選択をしていたら』という仮定から始めると自然な広がりが生まれる。書き上げた後は必ず声に出して読み、キャラクターらしい言葉遣いになっているか確認している。
長年ファンフィクションを書いていて気付いたのは、キャラクター同士の化学反応を丁寧に構築することの大切さ。『呪術廻戦』の虎杖と伏黒ならではの掛け合いや、『チェンソーマン』のデンジの無邪気な発言に他のキャラがどう反応するかなど、原作の関係性を深堀りするのが楽しい。
意外と効果的なのは、マイナーキャラにスポットを当てること。主要キャラばかりが注目されがちだが、脇役の背景や心情を想像で補完すると、作品世界がぐっと広がる。書き慣れてきたら、敢えて原作と異なる結末へ向かわせるのもスリルがあっておすすめだ。
ファンフィクションで重要なのは、読者が知らない物語の隙間を埋める楽しさだ。『進撃の巨人』の兵士たちの休日や、『スパイファミリー』のロイドがミッション以外でどんな家庭料理を作るかといった日常のスケッチが特に好きで、そういう細部にこそ作者のセンスが光る。
描写のコツとしては、五感に訴える表現を意識している。戦闘シーンなら金属音の響きや焦げた匂い、ほのぼのシーンなら柔らかな陽射しや温もりのある触感など、原作の雰囲気を言語化する際の手がかりになる。読者が「あ、この感じ分かる!」と共感できる瞬間を作るのが理想だ。