漫画やアニメのファンサブカルチャーを追っていると、'
kyaa'という表現がよく登場しますね。この擬音語のルーツを辿ると、実は大正時代の少女小説にまで遡れるんです。当時の『少女の友』などの雑誌で、乙女たちの悲鳴や歓声を表現するために使われ始めたのが起源と言われています。
戦後になって漫画文化が発達すると、特に少女漫画で感情表現の幅を広げる必要から、'きゃー'という表記が定着していきました。面白いのは、ローマ字表記の'kyaa'がインターネット時代になってから広まった点です。英語圏のファンが日本語の擬音をそのまま借用したことで、逆輸入される形で現在の使用法が確立しました。