星火に照らされた長夜、暗闇にひそむ真実坂井家の長男・坂井直人は、ごく普通の魚売りの娘、緒方凪紗に恋をした。999回の追い求め、ようやく彼女はその告白を受け取った。
しかし、結婚から三年後。直人は、凪紗の父をわいせつ罪に陥れるための最大の協力者だった。
凪紗が離婚を条件に脅しても、記者である直人は、自らのキャリアを懸けた記事を書き上げ、彼女の父の罪を決定的なものにしてしまう。真犯人は無罪放免となった。
凪紗は徹底的に失望した。「魚売りの娘」という偽りの身分を捨て、本来の自分へと戻った。
今度は、彼女が自らの手で罠を仕掛け、すべての真相を見せつけた。直人はついに崩れ落ち、彼女の足元に跪いて許しを乞うことになった。
「これからも、永遠にあり得ない、直人」