あの一音目が鳴った瞬間、全身がぞわっとする感覚が蘇ってきて、久しぶりに音楽で涙が出そうになった。特におすすめしたいのは"Song of the Ancients"。声の使い方とメロディの切なさが物語の世界観と緊密に結びついていて、配信でフルクオリティになった今は細かな音の余韻まで味わえる。続けて聞くなら"Kaine"の生声パートと"Bipolar Nightmare"の緊張感あるインストをセットにすると、感情の起伏が映画のように蘇る。
映画的に言えば、カメラは顔の細部を拾うので、視線の移し方、指先の動き、呼吸の整え方が台詞と同じくらい重要になる。小道具──ペン、伝票、ベル──を自分の身体の延長として扱えば、シーンに自然なリズムが生まれる。参考にしたい空気感は『Grand Budapest Hotel』のような細部の積み重ねで、受付という立場から世界観を伝えるつもりで演じると良い。終わり方はいつも、その場の「残響」を残すことを意識している。