不器用で、複雑で、無茶苦茶な愛。

不器用で、複雑で、無茶苦茶な愛。

last updateLast Updated : 2025-05-23
By:  優詩織Ongoing
Language: Japanese
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 中学二年生の遠藤紫苑は、始業式の帰りに見知らぬ男に誘拐される。  次の日から男にレイプされ続ける日々を送る。  紫苑はここから出られないくらいなら死んでやると思い、男がいない間に火事を起こそうとする。  紫苑が炎に手を伸ばすと、帰宅した男がとっさの判断で紫苑を守る。  死ねなかったと後悔する紫苑に男は無事で良かったと泣き崩れる。  次の日から男に犯されなくなり、それどころか妙に優しくされ不安になる紫苑。  しかし、男が少し居眠りをしている間、不審者が訪問し紫苑に襲いかかってきて……  イケオジショタの禁断の恋。

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Chapter 1

1.はじまり。

 四月 九日

 俺は誘拐されました。

 中学校の始業式の帰りに、見知らぬ男に車の中に連れ込まれました。

 そして今、男の家にいます。

 誰か。誰か……

 誰か、助けてください。

 始業式の日、俺はまた始まる学校生活にため息をついた。

 やはり休みというのは終わって欲しくない。ずっと休みで、家でゴロゴロして、意味もなく眠ることができたらいいのに。

「よお」

 全く、なぜ休みというのは終わるのだろう。

「おい」

 まあいいか。ゴールデンウィークまでの辛抱だ。ゴールデンウィークが来れば、俺はまた起きては眠り、の生活ができる。

「……じっとしてろ」

 ぐいっと腕を引かれたと思いきや、そのまま勢いよく車の中に放り込まれる。

「ぐぁっ!」

「よお、さっきから無視しやがって」

 真横から頭を乱雑につかまれ、強制的に視線を上に向けさせられる。その先には、顔の良い鷲鼻の男がいた。三十代くらいで、目の奥が深く青い色をしている。

「遠藤紫苑くん、これからよろしくな」

「なんで、俺の名前を……」

 言い終わる前に頭を後部座席に勢いよく打ち付けられ、動かないように腕を麻縄で固定された。

「行くぞ」

 いつの間にか男は運転席に座っていて、何事もなかったかのように発進する。下を向いていることと見知らぬ車の匂いに、俺は頭がクラクラした。

「おい、ここで死ぬなよ」

 バックミラーに映る男の目は確実に俺を捉えていた。

「これからが楽しいんだよ」

 にっこりと笑う男の顔を最後に、俺は意識を手放した。

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