霧島探偵事務所の事件簿 都市の片隅で探偵事務所を営む霧島レナはひねくれた性格で知られる腕利きの女性探偵。口を開けば毒を吐き、「人間なんて信用するな」が口癖だ。
そんな彼女の相棒は、生意気な少年・桐生ユウタ。「ババア」「役立たず」と悪態をつきながらも、なぜか彼女の傍を離れない。
ある日、二人は大手製薬会社の研究員失踪事件を依頼される。
やがて浮かび上がる、臨床試験データ改ざんという巨大な陰謀。真相を追う二人に、企業の暗部が牙を剥く。
命を賭けた救出劇。悪態の向こうに隠された、本当の信頼。
ハードボイルドに描く、素直じゃない二人のバディ・ミステリー。
雨上がりの街で、探偵たちの物語が始まる。