直訳すると 'weigh on a balance' や 'put on the scales' といった表現になりますが、これだけでは日本語が持つニュアンスが伝わりきらない気がします。英語圏でも 'weigh the pros and cons' という類似表現がありますが、これはどちらかと言えばメリット・デメリットを比較するという理性的な判断のニュアンスが強い。日本語の「天秤にかける」には、もっと感情的な葛藤や相反する価値観のせめぎ合いといったニュアンスが含まれているように感じます。
個人的には 'torn between two choices' という表現がしっくりくる場面もあります。特に『鋼の錬金術師』のエドとアルが「等価交換」をテーマに苦悩するシーンを思い出すと、この英語表現が持つ感情的な響きがぴったりだと感じます。文化背景の違いを超えて、人間が直面する普遍的なジレンマを表す表現は、言語を問わず存在するのだなと改めて思います。