愛した七年、不倫の果てに捨て去る結婚して七年、浜垣靖彦(はまがき やすひこ)は旅行先を訪れるたびに、私にプロポーズしてくれた。
ネット上では「プロポーズの狂人」と冷やかされるほどで、「命ある限り、ロマンスは不滅」を地で行く人だった。
交通事故という生死の境において、私を救うために自らの両手を犠牲にし、医師としてのキャリアを絶ちかけたことさえあった。
事故の結果、私は足を切断し、重荷となる障害者になってしまったが、それでも彼が離婚を考えたことは一度もなかった。
あの日、私たち二人の旅行Vlogの中に、靖彦とある女との過激なプレイが紛れ込んでいるのを見つけるまでは。
動画の中の彼は、白衣に身を包みながらも、ひどく淫らな桃色の雰囲気に汚されている。
抑えきれない悦びに顔を歪め、喉仏には細かな歯形が刻まれている。
しなやかで美しいその女は、ナースのコスプレ衣装を身にまとい、靖彦に密着し、その八重歯を彼の胸元からゆっくりと下へと這わせている。
私はその女に見覚えがある。靖彦が公の場で何度も叱責していた、コネ入職の新人看護師だ。