勝戦の日、妻に反逆者として磔にされた俺勝戦の祝賀会で、妻の秦雅子(はた まさこ)は「証拠」と称するものを持ち出し、皆の前で俺を拘束した。
「道言琉生(どうごん るい)、あなたは『稲妻』作戦を敵に漏洩し、内通した疑いがある!」
彼女の背後で、通訳者の小林逸斗(こばやし はやと)が俺を見る目に、抑えきれない喜びと挑発が浮かんでいた。まるで「これでお前の負けだ」と告げているようだった。
前世、俺は確かに完膚なきまでに敗北した。
無実の罪を着せられ、拘置所でありとあらゆる拷問を受け、無残な最期を遂げたのだ。
そして彼らは、俺の功績を踏み台にした。一人は栄転を果たし、一人は「英雄の夫」として祭り上げられた。
再び目を開けた時、俺はちょうど雅子が手錠をかけようとしていた、まさにその瞬間に戻っていた。
今度は、静かに笑みを浮かべた。
彼女の驚きに満ちた視線をまともに受け止めながら、俺は素直に両手を差し出して言う。
「秦隊長。あなたが俺を糾弾するために使っている戦術は、すべて、俺が教えたものだぞ。
俺が『自白』する時には……お前、その自信をまだ保っていられるといいな」