中盤ではフォーク寄りの繊細な楽曲を入れて物語性を補強します。アコースティックギターや素朴な歌声があると『蜂の家』の情感に寄り添いやすく、Balmorheaのインスト曲やLudovico Einaudiの抑制されたピアノ曲を挟むと効果的です。その後に現代の映画音楽的な広がりを持つA Winged Victory for the SullenやMax Richterのようなトラックを配置してクライマックス感を作ります。
『BLEACH』の夜一と砕蜂の再会シーンを描いたファンフィクションで、特に心に残ったのは『Shadows of the Past』という作品だ。作者は二人の複雑な関係を、静かな雨の夜の情景と絡めながら、過去の因縁と現在の想いを対比させて描いている。砕蜂の内面の葛藤が、夜一の無言の優しさによって少しずつ解けていく過程が圧巻で、戦闘シーンよりも情感に焦点を当てた描写が秀逸。特に、砕蜂が夜一の背中に触れるシーンでは、言葉以上の絆が伝わってくる。