この言葉に出会ったのは、確か夏目漱石の『坊っちゃん』を読んでいた時だった。登場人物が予期せぬ出来事に面食らう様子を『まごつく』と描写していて、その
情景が目に浮かぶようで妙に気に入った記憶がある。意味としては、判断や行動に迷いが生じてスムーズに動けない状態を指すんだ。
現代風に例えるなら、オンラインゲームで初めてのダンジョンに挑戦した時、敵の出現パターンが予想外でキャラクター操作が乱れる感じ。『FF14』で新たなレイドに挑む初心者のパーティーが、メカニズムを理解するまでちょっとしたパニックに陥るアレに近い。
語感的に少しユーモラスなニュアンスも含まれていて、深刻な困惑というよりは、どちらかと言えば軽い当惑を示すことが多い。『上司のジョークの真意が分からずまごついた』みたいな、日常の小さなハプニングを表現するのにぴったりだと思う。