『NieR:Automata』のサウンドトラックは、虚無感を抱えたときの心に不思議な癒しを与えてくれる。機械的なリズムと繊細なピアノが絡み合う『Weight of the World』は、無意味に思える世界でふと立ち止まる瞬間を美しく描いている。
逆に『Animal Crossing』のBGMは、何も考えずに没頭できる優しさがある。特に雨の日のテーマは、外界の雑音を遮断してくれるような穏やかなメロディ。ゲーム内の小さな達成感と相まって、気分を軽くしてくれる効果がある。
こうした音楽は、感じ方によって全く異なる効能を持つのが興味深い。重たい感情を昇華させたり、単に忘れさせてくれたり。選択肢が多いのもゲーム音楽の強みだ。
雨の音を収録したサウンドスケープが不思議と心を落ち着かせてくれる。特に『Akira』の雨のシーンを彷彿とさせるような、都市の喧騒を遠くに感じながらも包み込まれるような質感が、無気力な状態から少しずつ引き上げてくれる。
自然界の音とシンセサイザーを融合させたアンビエント作品もおすすめだ。Brian Enoの『Music for Airports』のような時間の流れをゆるやかに変える作品は、思考を休ませたいときに最適。ただ横になっているだけで、音が勝手に心の隙間を埋めてくれる感覚がある。