映画の字幕翻訳でよく議論になるのが、この『足掻く』の訳し方。『ブレードランナー2049』のKが真実を求めて苦しむシーンでは 'toss and turn' が採用されましたが、これは寝苦しい時の表現としても使われるので賛否両論あったようです。
アニメ『進撃の巨人』の英語版では、巨人に捕まった兵士の描写に 'struggle in vain' という表現が使われていました。無駄な抵抗というニュアンスが見事に伝わってきます。最近気に入っているのは 'scrabble for footing' という表現。『ダンケルク』で兵士たちが浜辺で這いずり回る様子を表すのに使われていました。
翻訳の世界って本当に奥深いよね。'墓穴掘る'を英語で表現する場合、直訳すると'dig one's own grave'になるけど、これが意外とピッタリなんだ。ニュアンス的にも完全に一致してる。
映画のセリフで言えば、'スカーレット・ジョハンソン'が主演した『アンダー・ザ・スキン』のラスト近くで、『You're digging your own grave』ってセリフがあった気がする。あの不気味な雰囲気の中で、文字通り自分の墓穴を掘る主人公の様子がゾクッとくる。
文化的な背景も面白くて、西洋では墓穴を掘る行為が死を連想させるから、この表現は非常に強いインパクトがある。日本語と同じく、自滅的な行為を指す点で共通してるよね。