日本語以外にも似た表現はあります。英語では『Monkey see, monkey do』(猿は見たままを真似る)という言葉があり、環境からの影響を端的に表しています。中国の『近朱者赤、近墨者黒』(朱に近づけば赤く、墨に近づけば黒くなる)も『朱に交われば赤くなる』とほぼ同じ意味で、環境の力を強調しています。
このことわざを英語に訳すとなると、文化の違いが大きく影響してきますね。直訳すると'The little priest in front of the temple reads sutras without being taught'ですが、これでは英語圏の人には意味が通じません。
英語には'The cobbler's children are the worst shod'という似た意味のことわざがあります。こちらは「靴職人の子供は靴が最悪」つまり、専門家の身近な人ほどその恩恵を受けないという逆説的な意味。日本語のことわざとニュアンスは少し違いますが、最も近い表現と言えるでしょう。
翻訳とは単に言葉を置き換えるだけでなく、文化や文脈を考慮した表現を見つける作業なんだなと実感します。