昔のメモをめくると、細かい観察がいかにキャラクターを生き生きさせるかを思い出す。自分は物語を書くとき、まず対象キャラクターの“普通の日常”を緻密に描くことから始める。日常の積み重ねが壊れる瞬間を際立たせたいからだ。例えば' School Days 'のように、最初は些細な嫉妬やすれ違いが、徐々に極端な行動へと連鎖していく過程を丁寧に示すと説得力が出る。
個人の内面描写では、語りのリズムを変えるのが有効だと感じている。平穏な場面は長めの文で呼吸を持たせ、感情が高ぶるときは断片的な短文に切る。こうすると読者はリズムの揺れを体感し、キャラクターの崩壊を追体験しやすくなる。また、自己正当化や合理化の心理を小さな言動で示すと、狂気が突然に見えず自然に受け入れられる。
道徳的な問いや被害の側面も忘れない。過度な美化を避けつつ、動機の人間臭さを描くこと。結末に向けては、行為の帰結をきちんと描写し、主人公の内面に残る後悔や無自覚な満足まで描くと、作品全体に重みが出ると私は思う。