『SILENT HILL』シリーズのジェームズ・サンダーランドは、自らの罪と向き合いながら霧の街を彷徨う存在だ。彼の内面の狂気と悲しみがプレイヤーに重くのしかかる。
このゲームの真の恐怖は、怪物ではなく人間の心の闇を描いている点にある。特に『SILENT HILL 2』では、主人公自身が実は最も恐るべき存在だったという真相が、じわじわと明らかになっていく。心理描写の深さが他のホラーゲームとは一線を画している。
『The Last of Us Part II』のアビーは最初、憎悪の対象として描かれるけど、プレイヤーが彼女の視点で物語を進めるうちに、複雑な感情が生まれるんだよね。彼女のトレーニングシーンや仲間との絆を見ると、単なる悪役じゃなく、自分の正当性を信じる人間として描かれている。
ゲームデザインのすごいところは、敵対的なキャラクターに共感を覚える仕掛けにある。アビーの父親が医者で、彼女自身も傷ついた存在だと知るにつれ、プレイヤーの感情は揺さぶられる。善悪の単純な二分法を壊すこうした描写が、現代のゲーム叙事詩の深みを作ってると思う。