『
迂遠』のような哲学的な作品を読むとき、まずはテキストと自分との間に生まれる違和感を大切にしています。最初の読了時には理解できなかった箇所が、時間を置いて読み返すと突然輝きだすことがあるからです。
メモを取りながら読むのがおすすめで、特に登場人物の矛盾した言動や風景描写の繰り返しに注目します。例えば主人公が「速さ」を語りながら実際には極めてゆっくり行動する場面など、対比構造がテーマを浮かび上がらせます。
最終的には、この作品が投げかける「時間の価値」という問いに対して、自分なりの解釈を紡ぐことが
感想文の核になるでしょう。正解を探すより、作品が引き起こした思考の軌跡を丁寧にたどることが大切です。