記憶に刻まれている終盤の一連のシーンでは、'魔法少女まどか☆マギカ'のヒロインは明確に自分を
咎める瞬間を迎える。映像表現としては、自己嫌悪や後悔が断片的なモノローグや象徴的なカットで表れており、観客に強い罪責感を伝える工夫が多い。犠牲や選択の重みがテーマになっている作品なので、ヒロインの心情描写は単なる表面的な悲しみを超えている。
私は当時、その描写に絶えず心を揺さぶられた。自責が救済につながる描写もあれば、さらに苦悩を深める場面もあり、どちらに転ぶかはキャラクターの積み重ね次第だと感じた。終盤での咎める描写は叙述トーンや音楽の使い方、他者との対比で際立っているため、単なる同情では済まない重さが残る。個人的には、その重さが物語の核心を突いていて忘れがたいものになった。