ファンフィクションの世界って本当に深いよね。特に『
アストリア』のような豊かな世界観を持つ作品だと、書き手の解釈が光る作品がたくさん生まれる。最近読んだ中で特に印象に残っているのは、メインストーリーでは描かれなかったサブキャラクターの過去を掘り下げた『星屑の記憶』という作品。
登場人物の心情描写が原作のテイストを損なわず、しかも新たな発見があるような書き方が素晴らしかった。戦闘シーンの描写も原作の雰囲気をよく捉えていて、まるで公式サイドストーリーを読んでいるような気分になった。長編だが、キャラクター同士の関係性が少しずつ変化していく過程が丁寧に描かれていて、最後には胸が熱くなった。