7 Answers
筋骨隆々のキャスティング案を考えると、海外からトム・ハーディを挙げたくなる。彼の肉体的変化と、顔の使い方で内面を伝える技術はアルデバランの“無言で語る強さ”にぴったりだ。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で見せた狂気と静けさのバランスは、聖闘士の世界観に違和感なく溶けるだろう。
想像してみると、トムの細かな筋肉表現や目の強さが、重厚な鎧を着た状態でも画面に力を与える。悪役を演じることもできる人だからこそ、アルデバランの“敵を圧する存在感”と“仲間への優しさ”の二面性を演じ分けられるはずだ。また、身体訓練に対するコミット力も高いから、短期間で必要な体格に近づける期待が持てる。
最終的には演出次第だが、彼のような俳優が入ることで戦闘シーンが単なるパワー競争に終わらず、表情や間で物語を語るアルデバラン像になると想像している。
表情に頼らず体で語れる存在感を持つ俳優が向いていると感じる。個人的に日本での実写化なら、阿部寛を想定してビジュアル化を考えたい。彼の堂々とした立ち居振る舞いや沈着な声は、アルデバランの“巨漢だが穏やかな師匠”的な側面と相性が良い。
撮影で重要なのは、鎧の重さや動きの制約をどう魅せるかだ。阿部のように演技で体の重心をコントロールできるタイプなら、細かなカットでも説得力を生む。加えて、戦闘シーンでは力強さだけでなく“受け”の美学も必要で、彼ならそのバランスを取れると思う。
実際の参考として彼が見せた古典的なコミカルさと真剣さの混ざり具合は、映画『テルマエ・ロマエ』での表現力に近いニュアンスを期待させる。映像作品として成立させるなら、演技経験と身体の存在感の両立が鍵になると考えている。
キャスティングの妄想を始めると止まらない性分で、まずは原作の持つ重量感を大切にした案を出したい。
'聖闘士星矢'のアルデバランは見た目の圧力と静かな威厳が同居するキャラクターなので、第一候補は北村一輝。大柄というよりは骨格の力強さと低音ボイスで押し出すタイプだと思う。彼なら鎧をまとったときの威圧感を自然に出せるし、弱さを見せる場面でもぐっと芯を通せるはずだ。
次に挙げたいのが岡田准一。体作りに対するストイックさと戦闘シーンでの説得力が魅力で、肉体改造やアクション振付で“巨大さ”を映画的に表現できる。最後に、若手寄りに振るなら池内博之を候補に入れたい。彼は善悪の境目を演じ分けられる俳優なので、アルデバランの単純な“強さだけの人”ではない内面を描くときに光ると思う。
どの案でもCGやプロテクションスーツで体格調整は必要になる。だが演技の芯がないとただの大男に見えてしまうため、声質と表情で重さを作れる俳優を軸に選ぶのが肝心だと感じている。
大作志向で海外資本の実写化を想定すると、俳優選びの基準が変わってくる。国際的なスター性、肉体的な説得力、そして観客にひと目で“この人がアルデバランだ”と納得させる存在感が必要だ。
その点で筆頭に考えるのはデイヴ・バウティスタ。リング経験による強靭さとコメディ/シリアス両方を行き来できるレンジがある。映画的スケールの中で“巨大な守護者”という役割を自然に担えると思う。続いてはハーフォース・ユリウス・ビョルンソン。『ゲーム・オブ・スローンズ』で示した圧倒的身体性はアルデバラン像と直結するし、演出次第で静かな威圧感を出せる。
もう一案としてジェイソン・モモアを挙げたい。彼は身長と筋量だけでなく、荒々しさと温かさが同居するタイプだから、アルデバランの“強いが仲間を大事にする”面を映画で描くなら魅力的だ。私としては、どのキャスティングでも大きさは撮り方でカバーできるので、最終的には俳優の“内面を見せられる力”を重視したい。
役柄を若返らせたり内面に焦点を当てる小規模作を考えると、全く違うキャスト像が面白い。若手中心で行くなら山﨑賢人のように表情で感情を伝えるタイプが映えると思う。彼の戦闘シーンでの身体操作と悲壮感を背負わせる演出は、『キングダム』的なスケール感の中で新しいアルデバラン像をつくるのに向いている。
別のアプローチとしては、多国籍キャストで“戦場の守護者”という普遍的なテーマを押し出す案がいい。ルイス・タンのようなアクションに強い若手を主役に据えれば、格闘表現と動的シークエンスで観客を引き込みつつ、仲間思いの面を掘り下げられる。僕は個人的に、年齢や体格をそのまま写すよりも演技で“大きさ”を感じさせる工夫にワクワクするタイプなので、若手路線でも十分にアルデバランの本質は出せると思う。
筋肉と優しさが同居する巨漢像を想像すると、最初に浮かぶのはデイヴ・バウティスタだ。彼の圧倒的な身体性と、意外に繊細な表情作りはアルデバランの“強さと包容力”を生き物のように再現できると思う。たとえば『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』で見せた暴力性とユーモアのバランスは、単純な筋肉役以上の厚みを与えてくれるはずだ。
別案として、日本の味わいを出すなら体格と存在感を持つ俳優をあえて若手中心に探したい。身体改造やヘアメイクで聖闘士の重量感を出しつつ、演技で“仲間思いの巨人”を描けるタイプが理想だ。顔立ちや声の低さ、目のやさしさが重要になる。
最終的に僕が一番重視するのは“説得力”。どれだけ鎧とメイクを施しても、内面の優しさと戦闘時の圧力が同居しなければアルデバランは成立しない。映像化ではそこを演じ切れる人が最適だと思う。
荒削りで野性的な顔立ちと圧倒的な体格を活かすならジェイソン・モモアが真っ先に浮かぶ。彼の存在感は単純な筋力以上の“神話性”を画面にもたらすので、アルデバランの伝説性や仲間を守る英雄性を強調するにはうってつけだ。
文化的な変換を考えると、演出側は彼の原始的な力強さを日本的な礼節や鎧の重厚感にどう落とし込むかが課題になる。モモアは笑顔の温かさと戦闘時の獰猛さを両方持っているから、コミカルさと真剣さの境界線を自然に行き来できるのが利点だ。
最後に一言だけ付け加えると、豪快なビジュアルに引っ張られ過ぎず、アルデバランの“守る者”としての繊細さを見せられる配役がベストだと考えている。