設計図から作るのが好きだ。
まず、リファレンスは複数角度で揃えるのが肝心だ。顔周り、衣装のライン、布の落ち感、装飾の拡大写真があると型紙作りが捗る。色味は写真だけで判断せず、同系統の布サンプルを取り寄せて比べることをおすすめする。'Hamlet'の戯曲に描かれる
オフェリアのイメージに寄せるなら、花やレースの質感にこだわるだけで印象が大きく変わる。
次に構造設計。コルセットやペチコートなどの下ごしらえで外側のシルエットが決まるから、何度か仮縫いしてから本縫いに入ると失敗が減る。動きやすさは常に優先し、見た目優先で関節が固まらないよう裏地やスリットで調整するのが私の常套手段だ。
小物や仕上げは最後の一押し。髪飾りや小道具は軽量化と取り外し可能な設計にして、イベントでの扱いやすさを考える。私は完成後に必ず撮影リハーサルをして、細部の色調や装着感を最終チェックする。完成の喜びは格別だよ。