順番の悩みはよく聞くから、まず大きな地図を描くように整理してみるね。
読書スタイル別に分けると分かりやすい。世界観を順に追いたい派は、まず『
キャットファンタジー前日譚:獣の根』を読んで起点を押さえると、続く時間軸がすっと入ってくる。そこから『キャットファンタジー中期章:影渡り』――主要事件が連なっていく本伝群――を順に読み、終盤の伏線を回収するには最後に『キャットファンタジー完結編:暁の毛皮』を当てるのがいい。
別の選択肢としては、刊行順で追う方法もおすすめだ。刊行順だと作者の変化や予期せぬ編集の積み重なりが見えて、キャラクター像が外側から育っていくのを味わえる。短編集や外伝は時系列に割り込むことが多いから、途中で読むか、主要な山場の後に読むかは好みで調整してみてほしい。僕は最初に前日譚で世界の底を感じてから本伝に入るのが好きだったよ。