記憶に残っているのは、物語の序盤でふとしたやり取りが
ククリの芯を見せた回です。
その回(おおむね第2話あたり)では、ククリがまだ周囲に馴染めずに戸惑う描写が丁寧に描かれていて、後の成長を匂わせる細かな表情や台詞が光っていました。目立つアクションや派手さはないものの、彼女の価値観が見える「種まき」のようなエピソードで、後半の大きな決断につながる伏線が張られています。
続く中盤(第11話)は、ククリの過去や背景が掘り下げられる回で、感情の揺れが一気に噴き出すような名場面が詰まっています。ここで見せる弱さと強さの混ざった表情や、相手との距離の取り方が変わる瞬間を見て、キャラクターをより深く理解できました。
終盤(第24話付近)は、ククリが自分の信念を形にする瞬間が訪れるクライマックスです。ここでは行動が言葉を超えて説得力を持ち、長く心に残るシーンになります。自分の中ではこの三つの回セットが、彼女を代表する名場面集だと感じています。