素材探しってワクワクしますよね。趣味でコスプレ小物を作る身としていくつか回ってきたので、
藁人形の“見た目”を再現しつつ安全に扱える素材と入手先を具体的に紹介します。まず大前提として、本物の稲わらは雰囲気は抜群ですが、ほこりや虫、アレルギー、可燃性といったリスクがあるので、屋内イベントや長時間持ち歩く小物には合成や加工された素材をおすすめします。私がよく使うのはラフィア(紙や合成のもの)やジュート、サイザル麻といった扱いやすい繊維です。これらは見た目が藁に近く、ほつれ防止や着色もしやすいのでコスプレ向きです。
入手先について具体的に挙げると、手芸系なら『ユザワヤ』『東急ハンズ』『LOFT』などの大型店でラフィアリボン、ジュートロープ、麻布(バールラップやジュート生地)を手に入れやすいです。100円ショップ(ダイソー、セリア)も小物作りの素材やクラフトラフィア、麻ひもが安く揃い、試作には便利。オンラインではAmazonや楽天、Yahoo!ショッピングで「クラフトラフィア」「サイザル麻」「ジュートロープ」などで検索すると種々の商品が出ますし、minneやCreemaのクリエイターから手染めのラフィアやユニークな繊維を買うのも楽しい選択です。より本格的な藁が欲しい場合は、園芸店や農業資材店で藁マットや藁束(稲わら)を扱っていることがあるので、用途・衛生面を確認してから購入してください。ホームセンター(カインズ、コメリ、コーナン)ならフローラルワイヤーやアルミワイヤー、麻紐、接着剤など道具類もそろいます。
安全面と扱い方のコツも押さえておきましょう。実物の藁を使う場合は防虫・防カビ処理と、可燃性対策(難燃スプレーの使用や火気厳禁表示)を必ず行ってください。合成ラフィアや麻は比較的安全ですが、切断時の粉じん対策としてマスクや手袋を使うと安心です。接着はホットグルーが便利ですが、肌に触れる部分には低温グルーや布用接着剤を使う方が安全です。構造を安定させたいときはフローラルワイヤーやアルミ線で芯を作り、その上にラフィアを巻くと崩れにくくなります。仕上げにマットなスプレーコーティングや布用スプレーステインプロテクターを軽くかければほこりの飛散も抑えられます。
最後に一つだけ付け加えると、藁人形は文化的・宗教的なイメージを伴うことがあるので、展示やイベントで使う際は誤解を招かない配慮をすると場の雰囲気を壊さずに楽しめます。個人的には合成ラフィアとジュートを組み合わせて、見た目にリアルさを出しつつ扱いやすくしておくのがベストだと感じています。素材選びがうまくいくと制作そのものがもっと楽しくなるので、いくつか試して自分の好みを見つけてください。