世代的にはゲームとアニメの主題歌を掛け合わせる聴き方をしていて、王と軍勢の象徴音を探すときはメロディの扱い方を重視している。特に古典的な“悪の軍団”の象徴を求めるなら『The Legend of Zelda: Ocarina of Time Original Soundtrack』に収められた“ガノン城”系の楽曲を覗いてみると良い。単純な不吉さだけでなく、荘厳な旋律が重なって“統率された恐怖”を感じさせる点が魅力的だ。
サントラを漁るとき、まずはどれだけ『魔王』という存在を音で描いているかを基準に探すことが多い。個人的には『Overlord Original Soundtrack』が最初に手に取るべき一枚だと思う。重厚なコーラスと低音のブラス、暗いシンセを重ねて“支配”や“威圧”を描くアレンジが多く、魔王軍そのものの足音や行進を想像させる場面が数多く収録されている。
サウンドデザインに目がない自分にとって、陰鬱さと崇高さを同時に表現するサントラに惹かれる場面は少なくない。そういう意味で『Dark Souls Original Soundtrack』は魔王軍を象徴する音を探すのに適している。オルガンや鐘、切迫した弦楽が織りなす音像は“滅びの王”や“終末の軍勢”を想起させ、単なる悪役ではない重層的な恐怖を感じさせるのが特徴だ。
子どもの頃からファンタジー音楽を集めていて、戦慄と荘厳さを両立させるサントラが好きになった経緯がある。そんな観点からは『World of Warcraft: Wrath of the Lich King Original Soundtrack』が魔王軍を象徴する曲を見つけやすい作品だと感じる。氷の風景を思わせる冷たいストリングス、厚い合唱隊、そして金管の重みが“亡者の大軍”や“圧倒的支配力”を雄弁に語ってくれる。