ページの感触が忘れられない瞬間がある。紙版の大きな違いは、まず物理的な体験そのものだ。『
サラブレ』の紙版だと特集の見開きや折り込みポスター、紙の質感、インクのにじみ具合まで含めてひとつの「作品」として楽しめる。僕は見開きで絵柄がつながる演出や、重みのある表紙をめくるときの高揚感が好きだ。
対してデジタル版は、すぐに目当ての記事に飛べるし、拡大して細部を確認できる便利さが際立つ。検索やブックマーク、過去号のアーカイブアクセスは本当に助かる場面が多い。画質は端末依存だが、カラーの発色はディスプレイ次第で紙より鮮やかに見えることもあって印象が変わる。
価格や保存性、コレクションとしての価値も差が出る。紙は保管場所が必要だが経年変化も含めて愛着が湧く。一方で持ち運びやすさ、スペース不要という点ではデジタルが勝る。結局どちらを選ぶかは、その号で何を重視するか次第だと思う。