バーディガーディの独特な音色は、弦楽器でありながらリュートのような柔らかさとチェロのような深みを併せ持つところにあります。
他の弦楽器と比べて特筆すべきは、その演奏方法でしょう。弓で擦るのではなく、車輪を回転させて弦を鳴らす仕組みで、これが持続音を生み出します。この特徴的なサウンドは中世ヨーロッパの音楽でよく使われ、『ウィッカーマン』のようなフォークホラージャンルでも現代に甦っています。
楽器本体の形状も特徴的で、通常4~6本の旋律弦に加え、十数本のドローンス弦(共鳴弦)が備わっています。このドローンの連続音がバグパイプを思わせる効果を生み、他の弦楽器にはない深遠な響きを構築します。楽器の歴史を辿ると、11世紀のオルガニストルムが原型と言われ、教会音楽と民俗音楽の架け橋的な存在だったことが分かります。