ファンは Amagami Ss のおすすめヒロイン順をどう決めますか？

投票やSNSの傾向を見ると、大まかに二つの考え方があるとわかる。一つは“物語的最強”基準で、もう一つは“個人的な推し”基準だ。自分は両方の視点を持っているから、まず物語的最強を基準に仮スコアを付けてから、個人的推しポイント（性格、台詞、台本上の魅せ方）を上乗せして再評価する方法を取ることが多い。'Amagami SS'の場合、各ヒロインのルートごとの完成度がランキングを大きく左右するので、その点が判断を難しくする要因になる。

具体的方法論としては、（1）ルートの感情曲線をメモする、（2）心に残った台詞やシーンを列挙する、（3）声優や音楽の寄与度を数値化する――という三段階で評価する。この流れだと主観を完全に排除できないものの、ランキングの根拠が明確になる。『Kanon』のようにルートごとに印象が極端に変わる作品と比べてみると、自分がどの軸に価値を置いているのかがわかりやすくなるので、試してみる価値はあると思う。

ファン同士の議論を聞いていると、順位付けはしばしば感情の投影合戦だと感じる。自分の場合はまず“好き”の種類を分けて考えるようにしている。見た目の可愛さで推すタイプ、物語的に救われたから推すタイプ、性格の共感度合いで推すタイプ――この三つで同じヒロインでも評価が分かれる。'Amagami SS'ではルートごとの完成度が高いから、そこに強く影響を受ける人が特に多い印象がある。

さらにランキングの作り方として、表面的な人気と内実の評価を分けるのが自分の癖だ。表面的人気はSNSのいいね数やグッズの売れ行き、内実評価はストーリーの説得力やキャラの成長度合いで測る。例えば『Clannad』でいうところの泣ける度合いみたいな、感情的なポイントは内実評価に大きく響く。仲間内での会話や実況を複数回聞いて、どの理由が支配的かを整理することで、納得感のある順位が作れると感じている。自分はそうやって順位を作ると、後で見返したときに納得しやすい。

ランキング作るのって単純そうに見えて、実はめちゃくちゃ層が厚いと思う。まず自分が重視する軸を明確にするところから始めることが多い。たとえば性格（頼れるか、甘えん坊か、ツンデレか）、ルートの出来（物語としての完成度や感情の揺さぶられ方）、声優の当たり外れ、ビジュアル（デザインや表情差分）、グッズや曲の人気といった指標を並べて、どれを重視するかで順位が変わる。'Amagami SS'は各ヒロインごとに独立したルートがあるので、特定のルートに強く惹かれた派閥ができやすいのが面白いところだ。

次にコミュニティの影響が大きい。ツイッターや掲示板、実況のノリで「この子が人気」と言われ続けると勢いで順位が固まる場合があるし、逆にマニアックな考察班が緻密にルートの良さを説明して票を動かすこともある。実際に自分は『Toradora!』の感想を換算してランキングを作った経験があって、感情の重さを基準にすると全然違う結果になった。

最後に個人的な運用としては、まず各ヒロインのルートを最低一周して感情の起伏を確かめ、次に好みの比重で点数をつけてソートする。思い出補正や声優補正を否定しない方が楽しいし、それがファン活動の醍醐味でもある。こうして決めた順は、自分の中でしばらく変動し続けるものだと受け止めている。