高難度の壁を前にすると、僕はまずゲームの「ルール」と「癖」を分解して考えるところから始める。'
天誅'は単純な腕試し以上に、地形・敵の視線・道具の使いどころが絡み合うパズルみたいなゲームだから、勝ち筋を見つけるには観察と実験が欠かせない。最初の数回は無理にクリアしようとせず、敵の巡回パターン、見張りの視界、屋根や陰の使い方をメモしていくと、意外と道が開けることが多い。僕はそれを「情報収集フェーズ」と呼んでいる。
具体的には、一つのステージを区切りの良い小区間に分けて、各区間ごとに最も安全で効率的なルートを作る。上からの落下暗殺、背後からの一撃で仕留めるという基本は変わらないが、どの敵にどのルートが通じるかは毎回違うから、少しずつ最短経路や隠密経路を組み立てる。道具の試し使いも重要で、手裏剣や毒瓶、煙玉の効果範囲と使うタイミングを自分の肌で覚えると、いざというときの失敗が減る。僕はよく、特定の道具を中心にした「道具別ルート」を作ってから、最終的にそれらをつなげていく。
上手くなるためには反復練習だけでなく、コミュニティを活用することも有効だ。自分だけの発想で詰まることがあっても、動画やフォーラムを見れば思わぬ発見がある。『天誅』の名場面やワンパンルートを真似してみることで、自分の理解が何段階も上がる瞬間が来る。僕はよく配信や攻略動画を見て、プロのルートを分解して自分用にアレンジする。速くて華麗なルートは参考になるが、まずは安定して再現できるルートを目標にするのがコツだ。
精神面と練習方法も忘れずに。高難度はミスが響くため、焦りが出ると細かい入力ミスや判断ミスが増える。僕は練習のとき、ミスの原因を記録して「同じミスを二度繰り返さない」ルールを自分に課している。セーブの活用やエミュレータのセーブステートで細かく練習するのも有効(練習用のテクニックとして)。また、試行錯誤の過程を楽しむ余裕を持つと、意外と創造的な攻略法が見つかる。結局のところ、高難度の攻略法は一夜で見つかるものではなく、観察・分解・試行・共有を繰り返すうちに自然と見えてくるものだと思っている。僕はそのプロセス自体が好きで、発見のたびにまたプレイに戻ってしまう。