『
re:ゼロから始める異世界生活』のレムに関して、アニメと原作の違いを語るとなると、まずキャラクターの内面描写の深さに触れざるを得ません。アニメでは美しい映像と声優の演技でレムの感情が強く伝わってきますが、原作小説では彼女の思考の細やかな変化がもっと丁寧に描かれています。特に、主人公スバルに対する複雑な想いや自己犠牲的精神の背景にある過去のトラウマについて、アニメではカットされた心理描写のニュアンスが小説には残っています。
アニメ化に伴い、どうしても時間制約から一部のシーンが省略されるのは
致し方ないことです。例えば、レムがスバルを支える決意を固めるまでの心の葛藤や、彼女の姉であるラムとの関係性の深まりについて、アニメではある程度コンパクトにまとめられています。原作を読むと、レムの行動一つ一つに込められた意味や、他のキャラクターとの絡みで見えてくる彼女の成長の軌跡がよりはっきりと分かるでしょう。
また、アニメでは迫力のある戦闘シーンや感情的なクライマックスが印象的ですが、原作ではそれに至るまでの日常の些細なやり取りや、キャラクター同士の会話の端々に散りばめられた伏線を楽しめます。レムの優しさや強さは、そうした小さな積み重ねの上に成り立っているのです。アニメと原作、両方を体験することで初めて見えてくるレムの全貌があります。