『機動戦士Ζガンダム』における
ロザミア・バダムの登場シーンは、どれも強烈な印象を残すが、特に彼女が初めてアーガマに接触する場面は忘れがたい。マウンテン・サイクルでジオンの残党兵と共に現れた時、その不気味な笑みと共に放つ「気に入らない…消えて」のセリフは、観る者に戦慄を与える。この瞬間、彼女が通常のニュータイプとは異なる危険な存在だと気付かされる。
もう一つのクライマックスは、最終局面でエゥーゴとティターンズの抗争に巻き込まれる展開だ。精神が崩壊しつつある中で発する「パパはどこ?」という言葉は、強化人間としての悲劇を強く印象づける。カミーユとの対比を通じて、戦争が引き起こす人間性の喪失を描き出した名シーンと言える。
彼女のキャラクターは、過酷な運命に翻弄されながらも、どこか儚げな魅力を湛えている。戦闘シーンでの狂気的な表情と、時折見せる少女らしい無邪気さのコントラストが、このキャラクターの深みを創造している。特にサイコガンダムとの同化シーンは、アニメ史に残る衝撃的な演出として今も語り継がれている。