日本のアニメファンなら『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』の劇中で使われたシーンを覚えている方もいるでしょう。あの場面では、ドイツ語の美しさとともにローレライの持つ危険な魅力が見事に表現されていました。歌詞の『Es war einmal ein Zauber...』という出だしからして、どこか幻想的で不穏な空気が漂ってきます。
歌詞の内容も秀逸で、船乗りが美しい歌声に誘われて遭難する様子がリズミカルに描かれます。『Her voice like a siren's call』というフレーズは、現代英語で書かれているのに古めかしい物語の本質を失っていません。この曲を聴くと、ライン川の渓谷に立つ岩の上で金色の髪を梳く女性の幻影が目に浮かぶようです。