キャッチコピーを作るときは、作品の核となる感情を抽出するのがポイントだと思う。例えば『The Kite Runner』のような物語なら、'A story of betrayal and redemption'よりも'When friendship demands the ultimate sacrifice'の方が、読者の胸に刺さる。
大切なのは、タイトルと相乗効果を生む短いフレーズに凝縮すること。ジョージ・オーウェルの『1984』の帯なら'Big Brother is watching you'という作品内の名文句そのものが最強のキャッチコピーになる。抽象度を上げすぎず、具体的なイメージが浮かぶ単語選びが肝心で、動詞の選択でリズム感を出すのも効果的だ。
自分ならまず作品を3単語で表す練習から始めて、そこから発展させる。『The Martian』なら'strategy','isolation','potatoes'というキーワードから、'Science meets survival in the most unexpected way'のようなコピーが生まれる。
名作『鋼の錬金術師』のエドワード・エルリックのセリフ『人間ってのはな、何も持たずに生まれて、何も持たずに死んでくんだよ』は、英語版では'Humans are born without anything, and die without anything'と訳されています。日本語のニュアンスを完全に再現するのは難しいですが、英語版でも核心的なメッセージは伝わってきますね。
『進撃の巨人』のリヴァイ兵長の『諦めるな。選択を後悔するな』は英語で'Don't give up. Don't regret your choices'とシンプルに。日本語の切迫感は若干薄れますが、英語圏の視聴者にも響く表現になっています。翻訳の面白さは、単なる言語変換ではなく文化の橋渡しをしている点。字幕や吹き替えを比較するのも作品理解が深まりますよ。