一歩引いて見ると、『
エデン』の時系列は伏線と視点のズレで成り立っていると実感する。だから最初にやるべきは一次資料の収集だ。私は原作コミックと公式ガイド、関連インタビューを一覧にして、それぞれの情報源ごとに信頼度をつける作業から始めた。エピソード番号や章タイトルだけでなく、登場人物の年齢や傷、持ち物、背景に映る建物の様子、天候描写なども列挙しておくと、細かな時間差が見えてくることが多い。
次に、出来事を「観察された順」ではなく「起きた可能性のある順」に並べ替えてみる。ここで役に立ったのはタイムライン別に色分けする方法で、例えば幼年期、反乱前、崩壊後、再生期といった大枠を色で分け、それぞれの出来事をその色でマークする。並行して、視点キャラクターごとの主観的記述を別レイヤーとして残し、矛盾が発生した箇所を注釈で埋める。ちょっとしたヒントを見落とすと全体像がずれるので、細部に対するチェックリストを作るのが私の常套手段だ。
最後に、仮説を公開して議論する段階では、結論ではなく「証拠と推定」だけを明示することを心がけている。私は『シュタインズ・ゲート』のタイムライン議論が好きで、そこで学んだのは複数案を併記しておくことの重要性だ。公式からの追加情報や作中での新事実で更新できるように、変更履歴を残しておけば後からの修正もスムーズだし、同じ疑問を持つ仲間と建設的に整理できる。