約束が嘘に変わる日両親から電話があって、幼馴染・中野学(なかの まなぶ)が見合いをすることになったと聞かされた。
その時、学は、私の隣でスヤスヤと寝息を立てていた。
冗談だと思って、私はそっと彼に声をかけた。「ねぇ、学。あなたにお見合い相手が見つかったって、両親が言ってるけど」
学は気だるそうに「んー」と相槌をうつと、私を腕の中に抱き寄せた。「綾ちゃん、後で俺の服選んで。髪もセットしてくれない?」
私が固まったままなのを見て、学はうっすらと目を開けて、クスっと笑った。
「なに、この顔。俺たちってさ、ただのセフレじゃん。まさか俺が君と結婚するとでも思ってたわけ?」